「豊田収穫祭」が10月15日・16日、豊田一号公園(日野市豊田2)で行われる。
豊田駅南口から徒歩10分、浅川沿いの同所で行われる今回のイベント。日野市のご当地ビール「TOYODA BEER(豊田ビール)」が2015(平成27)年に販売が始まったことをきっかけに始まり、2020年に終了したイベント「TOYODAクラフトビールまつり」を発展させたもので、初めて行われる。主催は地元で地域活性化などに取り組む一般社団法人「トヨダ・エリアマネジメンツ」。
東京でクラフトビールを手がける7社が参加し、それぞれがビールを提供する。参加するのは「TOYODA BEER」を手がける石川酒造(福生市)、二子玉川で展開する醸造所「ふたこビール」、狛江市に拠点を置く「Izumi Brewery(イズミ・ブルワリー)」、醸造所を持たないクラフトビール会社「10ants Brewing(テンアンツ・ブリューイング)」、オリジナルビール造りを体験できる醸造所「Shared Brewery(シェアード・ブルワリー)」(八王子市長沼町)、「イサナブルーイング」(昭島市)、「立飛麦酒醸造所」(立川市)の7社。
会場にはキッチンカーやフードを取り扱うテントを設けるほか、ステージも用意。日野市出身のミュージシャンの「SIO」さんらさまざまなアーティストが入れ替わりで演奏を披露する。そのほか、地元農産物を扱う「軽トラ朝市」などの催しも行う。
イベントを手がける増島清人さんは、今回のイベントについて、「浅川流域の田畑の豊かな場所が『豊田』という名前の由来。街の風景が様変わりしても街の歴史や文化、そこに暮らす人々にフォーカスを当て、語り継ぐことのできる街でありたいと考え、街がもたらす成果という果実を楽しむ場所として収穫祭と名付けた」と説明する。
「TOYODAクラフトビールまつり」は豊田駅周辺でイベントを行っていたが、ウィズコロナの時代を受け、新たな広い会場として同所で行うことを決めた。増島さんは「駅前区画整理事業で人が集う場所がなくなる中、新たな場所を作る必要があった」とも明かす。
15日には豊田駅南口から徒歩3分の場所で、マスキングテープを使って歩道を装飾し、人工芝を用意することで街中でチェアリングなどを楽しめるようにする「TOYODA ROAD PARK(トヨダロードパーク)」も行うことにしており、「これも一つの試み」とも。
会場が屋外であることから気温など天候への配慮やゴミの持ち帰り、椅子は用意しないことから必要な場合は自ら持ち込むこと、体調管理をはじめとした感染対策の徹底などを呼びかけており、「家に着くまでが収穫祭」と呼びかける。増島さんは「みんなで5000杯は飲んでほしい。マスクを外し安心して笑顔がこぼれる場を作りたい」と意気込む。
開催時間は、15日=12時~19時、16日=10時~16時。