中央線快速電車などの運転を体験できるソフト「JR東日本トレインシミュレータ」の正式版の配信が11月15日、始まる。
ゲーム配信プラットフォーム「Steam」を通して、9月20日に「アーリーアクセス版」の販売が始まった同ソフト。開発元はフュージョンバンド「カシオペア」のキーボードプレーヤー・向谷実さんが社長を務め、鉄道関連事業として業務用シミュレーターの開発などを手がける音楽館(品川区)。配信開始はJR東日本が今月1日、発表した。
同ソフトでは、運転士が実際に使用する訓練用シミュレーターをベースにして、電車の運転を家庭で体験できる。JR東日本の担当者は「JR東日本の実際の車両を用いて収録した高精細の映像と走行音により、リアルな運転操作を体験できる」と説明する。「アーリーアクセス版」では、大宮~南浦和間の京浜東北線、高崎~群馬藤岡間の八高線に対応していた。
正式版の配信に当たり、短距離の運転を楽しめる「基本パック」と、長距離区間の運転を楽しめるダウンロードコンテンツを販売する。「基本パック」では、中央線快速電車上りの高尾~八王子間、東海道線下りの東京~品川間、大糸線下りの松本~梓橋間の3路線の運転を体験できる。
ダウンロードコンテンツは、中央線快速電車上りの高尾~東京間、東海道線下りの東京~熱海間、大糸線下りの松本~南小谷間のそれぞれを販売する。使用できる車両は、中央線快速電車=E233系0番代、東海道線=同3000番代、大糸線=211系の各車両を用意する。
既に「アーリーアクセス版」を購入している人には「基本パック」は無料アップデートで配信する。今月15日以降、「アーリーアクセス版」の2路線はプレーできなくなる。
価格は「基本パック」=2,980円、ダウンロードコンテンツは、「中央線快速電車」「大糸線」=2,980円、「東海道線」=3,980円。ダウンロードコンテンツの購入には事前に「基本パック」の購入が必要。