エレベーターの操作盤や表示機などの製作を手がける「島田電機製作所」(八王子市大和田3)が12月23日、原寸大のエレベーターのボタンをキーホルダーにし、5種類の願いを祈願するグッズとして販売を始めた。
1933(昭和8)年創業の同社。エレベーターホールに設置される到着灯や押しボタンなど、エレベーターの意匠にまつわるさまざまな製品を手がける。実際に使われているものに加え、「お客さまの年収では押せません」「マヨネーズボタン」「休み延長」などオリジナルのエレベーターのボタンを1048個展示する「1000のボタン」を工場内に設けていることなどでも知られる。
同社はエレベーターで使われる本物のボタンをキーホルダーにした「SHIMAX エレベーターボタンコレクション」を展開している。2020年には、乗り場に設置されている「上」ボタンや操作盤に設置されている「開」ボタンをキーホルダーにし、受験生向けの合格祈願グッズとして販売すると、1カ月を待たず在庫がなくなるなど話題になった。
今回は年末年始限定のキーホルダーとして、「開」「閉」ボタンのそれぞれを赤・黒・緑・黄・白の5色で展開する。本物のボタンと同じ製法を使い手作業で職人が仕上げており、それぞれ赤=恋愛成就、黒=厄よけ、緑=健康祈願、黄=金運上昇、白=合格祈願の意味を持つ。販売を前に自社のマスコットキャラクター「ボタンちゃん」と共に同社から程近い神社を参拝するなど同社広報担当者は「キーホルダーに強い思いを込めた」と話す。
製品には同社の島田正孝社長が作詞し、兄でロックバンド「NORTHERN BRIGHT」のベーシストである島田正史さんが作曲した企業ソング「ボタンを押せば」の歌詞カードも同封する。「『ボタンを押せば』は、社員はもちろん誰もが共感できる言葉を歌詞に込め、世界中で頑張る皆さまのやる気ボタンを押しまくるカンパニーソング。うまくいかない日が続いたときに、ふっとやる気が湧いてくるような歌になっている」と説明する。
価格は1,360円。同社ネットショップで販売する。