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「押してみたくなるエレベーターボタン」受賞作発表 アイデア677点集まる

「1000のボタン」に新たに加わるボタンのアイデア

「1000のボタン」に新たに加わるボタンのアイデア

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 エレベーターの操作盤や表示機などを手がける島田電機製作所(八王子市大和田3)が4月1日、工場内の展示物「1000のボタン」に新たに設置するために募集していたエレベーターのボタンのアイデアの受賞作品を発表した。

現在の「1000のボタン」

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 1933(昭和8)年創業の同社。2013(平成25)年に世田谷から八王子に移転した。エレベーターホールに設置される到着灯や操作盤の押しボタンなど、エレベーターの意匠にまつわるさまざまな製品を手がける。

 「1000のボタン」は、一般向けに開いている工場見学「工場のぞきみ見学会」のコースの途中に用意しているもの。国内外で実際に使われているボタンのほか、「絶対に!押すな」と書かれたものや同社のマスコットキャラクター「ボタンちゃん」をモチーフとしたものなどエレベーター内に設置するボタンを1048個展示している。

 今回、「1000のボタン」の大規模リニューアルを決め、一般から新たに設置するボタンのアイデアを募った。1月25日~2月28日の募集期間中に、677のアイデアが寄せられた。「社長賞」には「お客さまの年収では押せません」と書かれたボタンを選んだほか、「社員賞」と「グッドデザイン賞」もそれぞれ2点ずつ決めた。

 同社広報担当者は「現在の『1000のボタン』は、400個近くが同じデザインであるため、1000個ができるだけかぶらないデザインにしようと考えたことから、この企画が始まった」と話す。コロナ禍で工場見学も中止を余儀なくされ、訪れる機会を設けることも難しくなっていたことから「皆さまと一緒に忘れられない思い出を作りたいという思いから、今回このような企画を行った」とも。

 幼稚園生から70代まで幅広い世代からアイデアが寄せられたという。担当者は「募集前は現在使っているボタンの改良アイデアやエレベーターに関連したアイデアが多いのではと予想していたが、『ピザボタン』や『人生リセットボタン』など自由な発想のアイデアを多数いただいた」と話す。「普段、エレベーター会社で働く私たちが思いつかないようなすてきなアイデアをいただき、楽しく拝見した」とも。

 各賞の選出にあたっては、集まったアイデア全てを壁に張り出し、約3日をかけて検討したという。「1次審査では社員が良いと思ったアイデアにふせんを貼っていき、303点まで絞った」と説明。その後、2次審査で10点、3次審査で「アイデアがしっかりしていて、コンセプトと合っているか」「ついつい押したくなるアイデアか」といった点について議論を重ね、最終的に5点を選んだという。

 「個人的には『マヨネーズボタン』が気になった。マヨネーズという普段、日常で使われている調味料をボタンにしてしまおうという発想に度肝を抜かれた。『ボタンを押すと、ブリュッとかすれた音が出る』という設定もリアリティーにあふれ、とてもいいと思った」と担当者。「受賞者にはそのアイデアのキーホルダーをプレゼントするのだが、私の分もこっそり作ってほしいくらい気になった作品」とも。

 集まったアイデアの中で一番多かったのは開閉ボタンを改良したものだったという。「エレベーターの開閉ボタンには、基本的にどのエレベーターも同じ『◀|▶』『▶|◀』のマークが使われているが、私たちにとって当たり前だったこのマークを分かりづらいと感じている方が多いことに驚きを感じた」と担当者。エレベーターの開発にあたってはユニバーサルデザインの視点も取り入れられているが、「本当の意味で誰にでも分かりやすく機能を伝えることができるマークをデザインすることの難しさを感じている」と話す。

 「1000のボタン」には、受賞した5点以外にも集まったアイデアの中からボタンを組み込むことにしている。「リニューアル期間中であっても、工場見学に来られるお客さまには『1000のボタン』を楽しんでいただきたいので、工場見学の合間をぬってリニューアルを行う。完成は夏ごろを予定しているので、ぜひ楽しみにお待ちいただきたい」と担当者。「多くの方々が参加してくれたことを社員一同大変うれしく思っている。今後もより皆さまに楽しんでいただけるような活動を続けていくので、今後も気にかけてもらえれば」とアピールする。

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