「五感ロック」「KAGARIBI(かがりび)」の2つのイベントが1月27日・28日、八王子市夕やけ小やけふれあいの里(八王子市上恩方町)で行われる。
「五感ロック」は八王子・恩方地区の企業などが加盟する「オンガタ銀座商店会」が企画するイベント。今回初開催する。
ファミリー層をメインターゲットに据え、「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚をオンガタで感じる」をテーマに掲げる。同施設の「芝生広場」を会場に、さまざまなワークショップや物販、飲食ブースなどを展開する。
精密板金部品の製造などを行っている小沢製作所(美山町)は、自社のアウトドアブランド「OZOPS(オズオプス)」で昨年11月に販売を始めた工作キット「小焚台(こたきだい)」を使ったワークショップを開催する。釣り堀「八庵」(上恩方町)による「旅するマスすくい」と題した体験イベント、ドリップ用のコーヒースタンド「PORTABLE COFFEE STAND(ポータブルコーヒースタンド)」などを手がける小池製作所(下恩方町)と地元・恩方出身の焙煎(ばいせん)士によるドリップコーヒーの入れ方講座、まき割り体験なども行う。開催時間は10時~15時。
CREAP(西寺方町)社長で商店会会長の門脇大輔さんは「閑散期にお客さんを呼ぶ新しい取り組みでもある。オンガタ銀座商店会は常にきっかけを探して事を起こしている。それがどういった形になるか答えは出ていないが、とにかくに動いていきたい」と意気込む。イベントの運営にも携わる小沢製作所の小沢達史社長は「住民説明会などを事前に行い、町の皆さんも巻き込んで一緒にやるのが今までのイベントと異なる点。町の皆さんに私たちの活動を理解してもらう意味合いもある」と話す。
同日13時からは、同施設のキャンプエリアで冬のキャンプを楽しむイベント「KAGARIBI」が始まる。主催は「EIGHTDOOR(エイトドア)」。事前に申し込んだ20組限定でキャンプサイトを用意し、真冬のキャンプを楽しんでもらう。申し込みは「オンガタ銀座商店会」のウェブサイトで受け付けている。1サイト2人までで、参加費は1人3,000円。別途同施設の入場料200円が必要。開催時間は28日15時まで。
企画を手がける藤田佳久さんは「八王子にはキャンプイベントができる場所が多いのにやる人がいなかった。コロナ前からキャンプイベントを里山で仕掛けようという話は出ていた。今回、オンガタ銀座商店会の皆さんから話をもらい、一緒にやることにした」と話す。
今回は厳冬期のキャンプ経験があり、装備もそろえている人に絞って申し込みを呼びかけている。「アウトドア歴やキャンプ歴が長い人は、夏場は休んで秋口から冬場にかけて行う人も多い。冬キャンプが日常の中に入っている方たちに楽しんでもらえるイベントにしたい。恩方の地域を少しでもお手伝いできれば」と藤田さん。
今後について、「川原などを会場にして、アウトドアギアの即売会などと共にキャンプができるイベントもやっていきたい。『八王子はアウトドアの街』だとシティープロモーションができるようになるといい」とも。