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京王バス、9月16日に運賃改定 26年ぶり、10円~40円の値上げへ

バス停には運賃改定を予告する看板を出している

バス停には運賃改定を予告する看板を出している

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 京王電鉄バスと京王バス(共に府中市)が9月16日、八王子・南大沢・高尾・日野エリアなど多摩地区で運行している路線バスの運賃を値上げする。

八王子市内を走る京王バス

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 今回は多摩地区で運行する全路線の運賃を改定する。暫定期間を設定しており、初乗り運賃を当分の間、現行の現金180円、交通系ICカード178円からそれぞれ200円にする。現行から約10円~約40円の値上げとなる。同期間終了後、初乗り運賃の210円への引き上げなど改めて運賃改定を行う予定。暫定期間の終了時期は2025年3月以降としている。

 今回の運賃改定に伴い、八王子駅北口~日野自動車前の区間については、現金280円(交通系ICカード273円)からそれぞれ310円、日野駅~豊田駅北口の区間は現金190円(同189円)からそれぞれ230円へと値上げになる。定期券の運賃は、八王子駅北口~日野自動車前の区間が現行の1万2,520円から1万3,860円、日野駅~豊田駅北口の区間が、8,500円から1万290円へと変わる。

 運賃改定後、金額式IC定期券「モットクパス」を利用している場合は、設定運賃範囲の区間での利用となるため、現行と同一区間であっても設定運賃を超えた場合はチャージ残額から差額を引き落とすという。

 同社は5月19日、国土交通省に対して、初乗り運賃の上限を230円に引き上げる「上限運賃変更認可申請」を行った。同省は8月10日に認可を出した。上限運賃の平均改定率は、京王電鉄バス=21.1%、京王バス=22.7%。

 消費税増税などを除き、1997(平成9)年4月以来の約26年にわたり運賃改定を行わなかった同社。運賃改定に踏み切った理由について、「少子高齢化やマイカー・自転車などとの競合に加え、近年ではコロナ禍による在宅勤務やオンライン授業の実施など、新しい生活様式の定着による移動需要自体の低迷により、収入面において極めて厳しい状況。さらなる人件費と安全設備への投資の増加も見込まれる」と説明する。

 広域八王子圏では、西東京バス(八王子市明神町3)が3月、路線バスの初乗り運賃の値上げを行った。同社も今月16日に一部路線で今春の値上げの際に設定した暫定運賃を解除するなど運賃改定を行うことにしている。例えば、八王子駅北口・京王八王子~明神町、大和田、大和田坂下、石川入口の各バス停間では、上限運賃である現金200円(同198円)に値上げする。

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