京王プラザホテル八王子(八王子市旭町)が8月1日、京王線の運転シミュレーターを常設した客室「KEIOトレインルーム」を開設した。
京王プラザホテル(新宿区)のグループホテルとして1994(平成6)年に開業した同ホテル。JR八王子駅に隣接し、レストランなどを併設する。客室数は200。今回は京王プラザホテル八王子の開業30周年を記念して、新たなコンセプトルームを企画した。
京王電鉄は今回、鉄道好きの子どもなど一般向けにオリジナルの電車運転シミュレーター「京王トレインシミュレータ」を総合学院テクノスカレッジ(小金井市)と連携し、同校の授業の一環で新たに作り上げた。
シミュレーターでは、5000系車両を使って撮影した映像を使い、運転士の目線で京王線・新宿駅から高尾山口駅までの下りの電車の運転が体験できる。5つのコースを用意し、運転士や車掌の声は、元運転士で鉄道タレントの響丈(ひびきじょう)さんと、タレントの豊岡真澄さんが担当するほか、プレーヤー自ら指差喚呼できるモードも備える。
今回はツインルームの「デラックスコーナーツイン」1部屋を「KEIOトレインルーム」として展開する。シミュレーターのほか、京王線のきっぷやレバーサーハンドルなどを展示するショーケースを設置。子ども用の制服や大人用の帽子の貸し出しも行う。宿泊客にはNゲージ大のダイカストモデル「京王ライナー新型5000系」を進呈する。同ホテルの広報担当者は「八王子駅に往来する電車を見ることができる部屋を用意した」と説明する。
料金は宿泊日により変動する。宿泊予約は同館ウェブサイト限定で受け付ける。