
エレベーターの操作盤や表示機などを手がける島田電機製作所(八王子市大和田3)が7月1日、同社の展示物「1000のボタン」に新たに設置するエレベーターボタンのアイデア募集を始めた。
1933(昭和8)年創業の同社。エレベーターホールに設置される到着灯や押しボタンなど、エレベーターの意匠にまつわるさまざまな製品を手がける。昨年7月には工場内にアミューズメント施設「OSEBA(オセバ)」を開設した。
今回の企画は「OSEBA」の開設1周年を記念して行う。集まったアイデアは、8月に「OSEBA」館内と同社のインスタグラムで行う投票を踏まえて、「社長賞」「来場者賞」など各賞を決める。その後、実際に「1000のボタン」にボタンとして実装する。アイデアの採用者には実装されたボタンをミニチュアサイズのキーホルダーにして進呈する。
同社では2022年に「1000のボタン」のリニューアルに向け、一般から「押してみたくなるエレベーターボタン」をテーマにアイデアを募った。その際は「お客さまの年収では押せません」などさまざまなアイデアが集まり、「1000のボタン」に実装された。
3年ぶり、2回目となるボタンのアイデア募集について、同社広報担当者は「エレベーターのボタンをはじめ私たちは日々、無意識にボタンを押している。『押したい』という気持ちは実は人間の根源的な本能なのかもしれない。『OSEBA』はそんな押したい気持ちに島田電機らしく真正面から向き合った、世界初の『押す』をテーマにした遊び空間。『こんなボタンがあったら押したい』という妄想を全国から募集する」と話す。
応募締め切りは7月31日。結果は9月上旬発表予定。