中央線・豊田駅の発車メロディーが童謡「たきび」に-地域の文化遺産生かす

発車メロディーが変わる豊田駅

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 中央線・豊田駅(日野市豊田4)の発車メロディーが1月23日から、童謡「たきび」に変わる。

 同駅は1901(明治32)年2月の開業。近隣には東芝日野工場(旭が丘3)や帝人の構造解析研究所(旭が丘4)、首都大学東京の日野キャンパス(旭ケ丘6)など、工場や研究機関などがあり、1日に約3万2,000人が利用している。近くにJR東日本の車両基地の一つである「豊田車両センター」があることから、同駅が始発・終発になる中央線快速電車も多い。

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 童謡「たきび」を作詞した巽聖歌(たつみせいか)は、1973(昭和48)年4月に68歳で亡くなるまでの25年間、駅に近い旭が丘に住んでいた。これを受け、近隣の旭が丘中央公園(旭が丘5)には「詩碑」が建立されているほか、毎年12月には「たきび祭」を開催。昨年も12月4日・5日に行われ、実際にたき火をしながら「たきび」を合唱するなど、さまざまなイベントが行われた。

 2006年に開かれた市議会での一般質問の場で、「『たきび』を発車メロディーにできないか」と提案があったことから話は動き出した。「当初、JRからは地域の声の高まりを求められた。そこで、まずは地元を中心として『たきび』の啓発活動を行ってきた」と日野市役所地域振興課の谷さん。「今年度、地元の皆さんの後押しを受け正式に依頼した」と振り返る。

 JR東日本八王子支社(八王子市旭町)が管轄する中央線の駅の中でも、発車メロディーをオリジナルのものにしているのは武蔵小金井駅と八王子駅の2駅だけ。通常は作曲家にメロディーの制作を依頼するが、「産業振興課が所属するまちづくり部の部長が曲を演奏し、それを録音した」と谷さん。これにより制作コストの削減が図られた。「JRから曲を聴いて上りか下りか判断できるようにしてほしいと依頼され、音程が異なるものを2つ制作した」。

 メロディーが変わるのは今月23日12時40分から。

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