都内最大級の薬用植物園を散策-東京薬科大学、一般向けに公開講座

東京薬科大学の薬用植物園

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 東京薬科大学(八王子市堀之内)は6月5日、同大学構内にある「薬用植物園」をテーマに、一般を対象とした公開講座と見学会を行う。

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 同大学は1880(明治13)年設立の東京薬舖学校が前身。今年で創立130周年を迎える。構内には薬用植物への教育と研究を目的に、薬用植物園を設置。谷を囲むような形の丘陵地帯を通るように遊歩道が整備されており、平日には一部区域を一般にも開放している。同大学によると、約4万1,000平方メートルの同園は「東京都で一番広い薬用植物園」だという。

 公開講座は地域貢献を目的に1996年から、春と秋の年に2回行っており今回で32回目。前回は昨年10月に行われ、100人を超える人が参加した。「花が多く見られる春の方が受講者が多いのが特徴」と同大学広報担当の鈴木さん。薬草など薬用植物をテーマとした講義と植物園を巡る見学会で構成。今回は「日本薬局方収載生薬とその基原植物」「植物の色」の2つの講義をそれぞれ1時間行う。

 同園には関東地方に分布するカンアオイの仲間「タマノカンアオイ」など約500種類の植物が自生するほか、約2,000種類の薬草などがほぼ自然の状態で栽培されており、見学会ではこの構内を自由に散策することができる。今の時期は、強心剤としての薬効を持つジギタリスや除虫菊として知られるシロバナムシヨケギク、ベラドンナ、ドクダミ、アマチャなどが見ごろ。「教員、薬用植物園の教職員、植物研究部の学部学生の計30人が案内し、植物についての説明を行うほか、質問などに答える」と鈴木さん。

 定員は設けていないが、参加にははがきによる事前の申し込みが必要。あて先は同大学学務課。応募締め切りは5月31日。イベントは13時から。参加無料。

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