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被災地支援で「牛の笑顔」テーマに写真集-電子書籍販売、売り上げ全額を寄付

写真家・高田千鶴さんが発表した電子書籍「SMILE COWS」

写真家・高田千鶴さんが発表した電子書籍「SMILE COWS」

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 3月11日に発生した東日本大震災を受け、八王子在住の写真家・高田千鶴さんが電子書籍「SMILE COWS」のチャリティー販売を行っている。

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 高田さんは大阪出身。「動物好き」が高じて農業高校に進学。その後、休業酪農家に代わって牛の世話をする「酪農ヘルパー」を経て、動物写真家に転身した。これまでに写真集「うしのひとりごと」(河出書房新社)などを出版したほか、酪農学園大学(北海道江別市)が発行する「酪農ジャーナル」にフォトエッセーを連載するなどさまざまな活動を行っている。

 「ここ数年、撮影の仕事などで東北地方へ行く機会が度々あった」と高田さん。東北地方は「たくさんの皆さんの優しさに触れ、動物に癒やされてとても思い入れの深い土地になった」という。今春も岩手県を訪れる予定だったが、「今回の震災が起こり、知り合いの酪農家なども被災され、とても人ごとのように思えない。寄付はもちろん、自分に何かできないかと考えていた」と話す。

 2008年2月ごろから八王子市内の牧場「磯沼ミルクファーム」(小比企町)を訪れては、同牧場で飼われている牛を撮影してきた高田さん。今回、3年間に撮影したものをまとめて写真集にした。「思い立ったときが深夜だったため、磯沼さんへの写真使用の許可は事後報告となった」と高田さん。「磯沼さんが反対するわけがないと信頼していたし、快諾いただいた上にこの事をきっかけに磯沼さんも牧場でチャリティーイベントをしたいと思っていただいたようで、本当に頼もしいとうれしく思った」と振り返る。

 今回の写真集では電子出版を採用。「紙媒体で出版できればよかったが、それだと時間やコストがかかってしまう。出版社を見つけて出版するのだとしたらかなりの時間がかかるし、全額寄付はまず難しい」と高田さん。「全国の皆さんにぜひ協力いただきたいと思ったので電子出版の形を取った」

 撮影中、通りがかった人から「牛と話ができる」と声をかけられたこともあるという高田さん。撮影時は動物の笑顔を撮ることを考えるという。「自分の撮った写真を見てくださった皆さんが、つられてにっこり笑顔になるような写真が撮れたら」とも。今回の震災を受け、「周りの私たちがただただ暗い顔をしていては、被災地の皆さんはますます不安になってしまうばかりな気がする」と高田さん。「ここから少しずつでも笑顔が連鎖的に広がり、一日も早く被災地の皆さんにも本来のすてきな笑顔が戻るようにと願っている」と話す。

 電子書籍サイト「パブー」で販売。フォーマットはPDF形式、EPUB形式の2種類。24ページ。価格は500円。

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