京王書籍販売(多摩市落合1)が運営する啓文堂書店は現在、「おすすめ文庫大賞08-09」決定を記念したフェアを全店舗で行っている。同店は、新宿、渋谷、京王八王子、相模原など、京王線沿線を中心に37店舗を展開する。
同賞は昨年から始まった同店オリジナルの賞で、今回で2回目。各出版社が推薦する文庫の中から、同店の文庫担当者が候補作品を選定。候補作品を並べたフェアを通しての売り上げと、読者による人気投票、同店の社員による人気投票を合計して大賞を決定する。昨年は原宏一さんの「床下仙人」(祥伝社)が選ばれている。
今年は各出版社から計118作品が推薦され、候補作品として15作品を選定した。候補作は、いとうせいこうさんの「ノーライフキング」(河出書房新社)、恒川光太郎さんの「夜市」(角川書店)、松尾由美さんの「ハートブレイク・レストラン」(光文社)、西加奈子さんの「きいろいゾウ」(小学館)、柴田よしきさんの「ワーキングガール・ウォーズ」(新潮社)など。選定を受け、今年10月に1カ月間、候補作品を並べたフェアを全37店で実施した。
結果、今年の大賞には柴田哲孝さんの「TENGU」(祥伝社)が選ばれた。同店によると、売り上げと読者投票の両方で1位だったという。
同店では大賞決定に伴い、12月1日から全店舗でフェアを実施。書籍に大賞受賞を記念したオリジナルの帯を巻くなど、さまざまな催しを行っている。
フェアは来年1月下旬まで。