八王子市は4月1日、周辺地域の大学や学生団体、商工会、市民団体などと連携して、「大学コンソーシアム八王子」を設立する。
大学コンソーシアムは大学、短期大学、専門学校などの高等教育機関と行政、市民団体などが研究や交流、情報発信などの面で手を結ぶことを目的に結成する共同事業組織。1994年に「京都・大学センター」(現在の「大学コンソーシアム京都」)が結成されて以降、これまでに大阪、埼玉、秋田など全国に40を超える組織が誕生している。
八王子周辺には20を超える大学や専門学校があり、学生の数だけでも11万人を超えるなど、一大「学園都市」を形成している。これを受け、八王子には「八王子市学園都市推進会議」「八王子市学園都市連絡会」「八王子市学園都市文化ふれあい財団」「八王子学生委員会」などの組織が誕生。これまでそれぞれが独自の活動を行ってきた。
市はこれら関連する組織と事業を集約することで効率よく運営し、かつ、大学などとのこれまで以上の密接な連携を目指して、大学コンソーシアムの設立を計画。昨年、設立準備委員会を立ち上げ、設立に向けた準備を進めていた。
結成する団体には市に加えて工学院大学、明星大学、帝京大学、東京造形大学、多摩美術大学、デジタルハリウッド大学など計23の大学が参加。ここに八王子商工会議所などの経済団体や八王子学生委員会などの学生組織、八王子市学園都市推進会議などの関連団体が加わり、計29団体が手を結ぶ。
今後は大学コンソーシアムを通して、学生・市民・企業の三者が共同で行うイベントや産学公連携による共同研究などの事業を行っていく予定。