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八王子・北野で「FARMART」開催へ 子ども向けものづくり体験企画も

「FARMART」の運営に携わる望月さん(中央)と及川さん(右)、和田さん

「FARMART」の運営に携わる望月さん(中央)と及川さん(右)、和田さん

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 八王子の食とアートをテーマとしたイベント「FARMART(ファーマート) vol.12 PLAY! モノづくりは、楽しい!」が3月30日、「八王子市北野環境学習センター あったかホール」(八王子市北野町)で行われる。

1年5カ月ぶりに開催する「FARMART」

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 2014(平成26)年から八王子のさまざまな場所でマルシェ形式の催事を行っている「ファーマート」。2023年11月以来、今回で12回目の開催となる。

 「PLAY!」がテーマの今回は、アトリエショップ「SEWOUR(ソウアワー)」(高尾町)が手がけるファッションブランド「NEW WAY, NEW LIFE」、障害者福祉施設の利用者が描いた絵を商業デザインに落とし込もうと、デザイナーで「にぎわい空間作家」のYORIKOさんらが手がける「想造楽工(そうぞうがっこう)」、テキスタイルブランド「Halka Mokkeroni(ハルカ・モッケローニ)」、陶器作家の上島かな子さんが手がけるアトリエ「調麓窯」などがオリジナル商品などを販売する。

 クラフトビールを手がける高尾ビール(下恩方町)、山形県産ブドウを使ったジュース「ブンドクーカ」、カフェ「LAMP COFFEE(ランプ・コーヒー)」、ネパールカレー店「奈央屋」(千人町3)、「ブーランジェリー サルドゥバン」(本町)、不定期で駄菓子を販売している「駄菓子屋 の間」などがフードを販売する。

 革小物などを手がける竹沢むつみさんは革を使ったキーホルダー作り体験を行う。「想造楽工」は自分で描いた絵で作るオリジナル缶バッジづくり、「Halka Mokkeroni」はオリジナル招き猫フィギュアに色を付けるワークショップを行う。

 聖パウロ学園高校(下恩方町)の生徒が獣害対策の一環で収穫し、高尾ビールが醸造したユズを使ったビール、上島さんと小学生が「100年後の未来の話」をテーマに陶芸をした時の作品の販売など会場では地元の子どもたちとコラボした商品の販売なども行う。

 NPO法人「AKITEN」(千人町2)が主催する親子向けイベント「はちおうじおやこ小学校」の一環で、会場となる「あったかホール」で展示する生物を取り上げる企画も開催する。

 子どもや若者に八王子のものづくりを体感してもらおうと、今回は子どもや若者向けの新商品の開発やワークショップの企画を出店者に依頼したという。

 イベント運営に携わる「MODESTE」(元横山町3)店主の望月成一さんは「10年近くマルシェをやってきて、やりきった感じがしていた。今までとは違う、これだったらやってみたいと思うことをみんなで話し合い、今までフォーカスしてこなかった子どもを対象にすることにした。ものづくりにかかわる人が減っていく中で、子どもたちに少しでも興味を持ってもらい、いずれ自分でやってみたいと思ってもらえたらやった意義がある。子どもたちが長く滞在してもらえるイベントになればいい。1日遊んでもらいたい」と話す。

 イベント運営に携わる「AKITEN」代表理事で八王子市議会議員の及川賢一さんは「今までは作家とコミュニケーションを取り、距離を縮めた上で買ってもらうことを目的にしていた。今回はより一歩深くかかわってもらうために体験をしてもらいたくて、ワークショップを充実させた。どこでやっても同じイベントじゃつまらない。イベントを開催する場所に合わせて内容もアレンジしている。こんな人が八王子にいたんだ、こんなすてきなものがあるんだと知ってもらえたらうれしい」と話す。

 イベント運営を担いながら、当日は「駄菓子屋 の間」を出店するグラフィックデザイナーの和田直也さんは「開催することが目的でやっているわけではない。おいしいものや楽しいもの、美しいものは知らなくても生きていけるが知っていれば人生が豊かになる。今回はより体験にシフトし、それを通して子どもや家族の皆さんにものづくりの面白さを知ってもらうきっかけづくりができたらいい」と話す。

 イベントの来場者は駐車場を利用できないため公共交通機関での来場を呼びかける。開催時間は10時~16時。入場無料。

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