八王子の作家らが出店するマーケットイベント「高尾夜想（タカオヤソウ） ～ Takao Nocturne Op.1」が6月13日、商業施設「KO52 TAKAO（ケーオーゴーニー・タカオ）」（八王子市初沢町）2階で行われる。

イベントが行われる「KO52 TAKAO」

　高尾駅南口、駅から徒歩2分の場所にある同所。今回のイベントは施設内にマイクロブルワリーやタップルームを展開し、「KO52 TAKAO」の事業パートナーを務める高尾ビール（下恩方町）が主催し初めて行う。

　「ナイトマーケット」をテーマに据え、八王子市内で活動する作家らが出店する。ギャラリーカフェ「MODESTE（モデスト）」（元横山町3）、アトリエショップ「SEWOUR（ソウアワー）」（高尾町）が手がけるファッションブランド「NEW WAY, NEW LIFE」、北欧のビンテージ家具を扱う「MICHIO OKAMOTO WAREHOUSE」（中野上町5）、八王子出身の陶器作家・上島かな子さんや、かとうようこさん、ガラス作品を手がける、いとうまゆさんによる「まさき硝子」、看板などに文字を手書きで描く「サインライティング」を手がける綱島一裕さんによる「KAZUSIGNS」などが出店する。高尾ビールなどは飲食販売を行う。

　会場内では音楽の演奏を行うほか、古本交換所も展開。20時まで来場した子どもには景品を配布する。翌14日には出店者の一部商品を委託販売する「残り香」を開催する予定。

　18時から20時までを子ども連れも歓迎の時間、20時以降を大人向けとしてイベントを設定した。高尾ビールの池田周平社長は「バザーやフリーマーケットよりも少し上質な商品を取り扱いと思い、『この人が放出するビンテージアイテムや商品だったら欲しい』『この人のものづくりの過程を間近で見てみたい』という私の視点で出店の声がけをした。全てが手作りで作った人が販売する。飲食は大人向けのおつまみはもちろん子どもの夕食も済ませられるように構成した。出店者ゆかりの郷土料理を並べて、それぞれの郷土を思うきっかけになれば」と話す。

　平日夜の開催ということもあり、周辺地域で働いている人や住んでいる人をターゲットに据える。「当社は『ビールはコミュニケーションのハブになる』を社是に、徹底して人と人とのコミュニケーションが盛んになるきっかけづくりを行っている。住む人や地域に興味を持っている方同士で同じ空間で時間を過ごすことで、ゆるやかな一体感を得てもらえることを願っている」と池田さん。

　池田さんは「高尾駅周辺の夜の時間帯は静かなところが良いと感じているが、夜に外出する機会が少なく、平日の夜にふらりと寄れる場所を作ってみたいと思って企画した。テーマはイベントのタイトル通り『想う』で、出展品の来歴を想像したり、作られる様子を間近に見たりすることで、自分や他者に思いを巡らすきっかけになれば」と話す。

　開催時間は18時～23時。入場無料。