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八王子のギャラリーカフェで陶器作家・上島かな子さん初個展

タイトルの「ことほぐ」に合わせた作品を製作・展示

タイトルの「ことほぐ」に合わせた作品を製作・展示

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 八王子出身の陶器作家・上島かな子さんによる個展「ことほぐ」が12月8日、ギャラリーカフェ「MODESTE」(八王子市元横山町3)で始まった。

初の個展を開いた上島さん

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 多摩美術大学で建築デザインなどについて学び、インテリアデザインの仕事をしながら、10年前から趣味として陶芸を始め、約5年前から作家活動を始めたという上島さん。今年、上恩方町にあるアトリエを祖母から引き継ぎ、現在はその主宰として活動。毎月第1・第3日曜に予約制で教室を開くなどしている。

 今回はタイトルの「ことほぐ」に合わせて製作した器を展示。大型の花器や鏡餅の形をした器など一風変わった作品も見ることができる。今月12日・13日には、上島さんのほか、無農薬ハーブなどを手掛ける「MELIDALINEN&Herbs(メリダリネン・アンド・ハーブス)」、エプロンなどを手掛ける、ふじまきななさん、チャイを提供する「Awhile」によるマルシェ形式の催し「冬は静かに春を待つ」も同時開催する。

 これまで作品展などへの出展は行ってきたが、個展の開催は初めて。「今年はイベントも中止になってしまったので、年末にして初の個展。昔から地元の八王子でやりたいと思っていた」と上島さん。

 今回の展示について、上島さんは「1人でやるにあたって、空間の中で1つ完結できるようにテーマを絞って作ろうと思い、『ことほぐ』という言葉を選んだ。年末年始や正月と何かと華やかなシーンが多いと思うので、そのような席に使えるような華やかなものを作りたいと思った」と説明。夏の終わりごろから製作を始め、試作も重ねながら作品を作り続けたという。

 「器に興味がある方にも見ていただきたいが、コロナで出掛けたり外食したりする機会がなく、家で過ごすことも多いと思うので、料理が好きな方にも見ていただきたい。器と一緒に正月を楽しんでもらえたら」と上島さん。「直接会って話ができることの大事さを今年は本当に感じた。造り手としてはじかに見てもらって、意見をもらえることは大事だし、触ったときの感触もその場でしか味わえないので、リアルで見てもらいたい」とも。今後については、「今までは思い立った時に作品を作っていたが、常に作り続けていたいという思いもあるので、年ごとにテーマを据え、作品作りができたらいい」と意気込む。

 開催時間は10時30分~18時30分(最終日は17時まで)。今月13日まで。

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