多摩・武蔵野検定事務局(日野市程久保2)は7月30日、「多摩・武蔵野検定」で過去2年間に出題した問題を収録した「知のミュージアム 多摩・武蔵野検定 2008-2009 出題問題と解説」(けやき出版)を刊行した。
同検定は、多摩地区に関する歴史や文化などの知識を問う目的で2008年に開始。「タマケン」の愛称で知られ、これまでに試験に合格することによって与えられる「多摩・武蔵野マスター3級」1462人、「多摩・武蔵野マスター2級」209人が誕生。試験に合格した人には多摩地区の美術館や博物館、アミューズメント施設などで入場料の割引などのサービスが受けられる特典もある。
公式テキスト、模擬問題集に続き、「タマケン」の書籍は3冊目。「受検者や受検を検討している人から、『どんな問題が出るのか?』などの問い合わせが多く、傾向と対策に役立てていただこうと出版を計画した」と同事務局の太田さん。「出版を計画したのは一昨年。具体的な準備は昨年暮れから始めた」。
これまでに2回実施した「多摩・武蔵野マスター3級」の試験問題と昨年初めて実施した「多摩・武蔵野マスター2級」の問題、計299問を収録。個々の問題には解答に加え、詳細な解説も付けた。「単に過去の問題と解答を掲載するのでなく、なぜその答えが正しいのかを知ってもらうため、わかりやすい解説を付けた」と太田さん。「特に正答率が低かった問題については、より丁寧な解説をつけた」とも。解説を通して、多摩地区の歴史や文化、自然への興味を広げてもらうのが狙い。「さらに多摩が好きになってもらえるよう配慮した」。
今年の試験は11月21日、中央大学多摩キャンパス(八王子市東中野)で行う。今回初めて、2級合格者を対象に「多摩・武蔵野マスター1級」の試験も行う。既に7月から受検受け付けを始めており、「まずまずの状況。団体受検を考えていらっしゃる企業や行政などからの問い合わせもある」と太田さん。受検料は、3級=3,150円、2級=5,250円、1級=7,350円。申し込み締め切りは9月27日。
仕様はB6判、全161ページ。価格は1,050円。