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【八王子ビートレインズ特集】バスケットカウント Vol.16

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 2019年シーズンはB3リーグで戦う東京八王子ビートレインズ。同チーム広報の協力の下、ホームゲームの開催に合わせ、試合の見どころや選手について紹介していく。今回はその第16弾。

 12月14日・15日に行われたシーズン第12節・岐阜スゥープス戦と、21日・22日に行われた第13節・豊田合成スコーピオンズ戦をそれぞれ1勝1敗で終えたビートレインズ。2019年最後の試合は28日・29日に行われ、現在、リーグ1位である「岩手ビッグブルズ」を相手に1勝1敗で終えた。通算成績はここまで14勝12敗の戦績となっている。

 2020年の最初の試合は、1月4日・5日にエスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で行われる、シーズン第15節「ベルテックス静岡」戦となる。そこで今節の見どころを、チームを率いるTHTマネジメント(八王子市子安町3)広報の望月さんと共に伝える。

 

第15節の見どころ 八王子ビートレインズ広報・望月舞子

−12月はリーグ2位、そして、1位との連戦が続きました。2019年の試合を終え、現在は14勝12敗、リーグ6位の位置にあります。前半の戦いを振り返っていかがでしょうか。
望月 開幕前に契約した外国籍選手が各々の事情でチームを離れることになりました。チームを作っていくには時間を要するので、選手の入れ替わりはチームにとってとてもタイムロスになります。その中でも豊田合成やアイシンAWから白星を挙げているので、自信につながっています。今までセンターのポジションが空いていましたが、背番号24・モリス選手の加入で補強されたので、それぞれのポジションで役割を果たせば後半戦は巻き返せると思います。

−静岡戦になりますが、10月に一度、アウェーで対戦し2連勝しています。相手チームをどのように分析しますか?
望月 大ベテランである背番号2・ウォーレン選手の加入がチームに良い影響を与えていて、オールラウンダーの背番号23・プリンス選手と共にスコアしてきます。背番号1・大石選手も経験のあるポイントガードとしてチームをけん引しています。前回、アウェーで2勝していますが、絶対に油断は禁物です。

−今回の試合では抽選で選ばれた子どもが場内アナウンスに挑む「キッズMC」なども予定していますね。
望月 キッズMCは開幕戦から募集しており、これまでに3人のキッズブースターがMCに挑戦してくれました。貴重な体験だと思うので、ぜひたくさんのキッズブースターにチャレンジしてもらいたいと思います。

−試合に合わせた催しはありますか?
望月 今節は正月特別企画として「選手の私物が当たる!500円ガチャ」「チケットくじ」「お年玉大抽選会」と正月だけの特別企画を予定しています。ぜひ正月だけの企画をお楽しみください。

−ブースターのみな様に向け、メッセージをお願いいたします。
望月 静岡からも多くの方が来場されます。八王子のグルメや観光地にも足を運んできただき、八王子を満喫していただきたいと思います。八王子の皆さまもご家族、ご親戚、ご友人と来場いただき、正月バスケを楽しんでいただきたいです。会場で熱い声援をよろしくお願いします。

−ありがとうございました。

1月4日(土) 15時 TIPOFF
1月5日(日) 14時 TIPOFF
会場=エスフォルタアリーナ八王子(メイン)
VS ベルテックス静岡

 

Pick up Player|#11 山梨歩

 毎回、同チームの選手1人に迫り紹介するPick up Player(ピックアップ・プレーヤー)。今回は背番号11・山梨歩選手に迫。

 山梨歩、23歳。「歩(あゆみ)」という名前は将棋好きの父が名付けた。静岡市に生まれた山梨は両親や姉がバスケットボールをしていたことから、小学1年生の時にバスケットボールを始めた。最初はあまり好きではなかったが、父がミニバスチームのコーチをしていたこともあり、何となく続けていた。小学3年生ごろから試合に出るようになると負けず嫌いな性格から、どんどんバスケにのめり込んでいった。「父がコーチだったので褒められることは無かった。負けた時の帰りの車は一番嫌いでした」と当時を語る。

 より強い中学でプレーしたかった山梨は私立中学を受験し、静岡県で一番強い中学校に入った。「中3の時は負けなしでした。県外のチームとも練習試合をやることが多く、雄貴(背番号4・塚本雄貴選手)とはこの頃に出会いました」この時は、塚本とまさか一緒にプレーする日が来るとは夢にも思わなかったという。

 高校進学を決めるにあたり、何校かの練習にも参加した。その中で評判がよく熱心な監督に魅了され、長野県にある東海大三高に決めた。高校ではU18に選出され、拓殖大学に進学、関東リーグ優勝も経験した。ここまで怖いくらい物事が上手く進んでいった。

 しかし、大学4年でキャプテンを任された年に挫折を味わう。拓殖大学はリーグ戦で最下位に終わり、2部降格となる。「キャプテンとしてどうしたらいいか分からなかった。チームもバラバラのまま、うまくいかずに終わってしまった」。チームメイトはBリーグクラブから声がかかり、入団を決めていくも山梨にはいいオファーがなかった。実業団でプレーすることを考えていた矢先、たまたま母が八王子ビートレインズのトライアウトを見つけた。「母が『これは何かの縁かもしれないよ。自分のやりたいことをやりなさい』と言ってくれた。大学でやり切れなかった経験がトレインズのトライアウトを受ける決め手になった」と話す。

 プロ選手として初めてのシーズン。「ルーキーらしく思いっきりプレーしたい。試合では同じロゴのグッズを持ったファンの方が熱く応援してくれる。あの会場の雰囲気が嬉しい。だからホームゲームの週はワクワクします」と目を輝かせて話す山梨。

 山梨歩が真の強さを見せるのはここからだ。

写真提供:© TOKYO HACHIOJI BEETRAINS

【東京八王子ビートレインズ】

2012年春にバスケットボールを通じて八王子のまちおこしを目指そうと「東京八王子トレインズ」として結成。2015年には当時の国内リーグ「日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)」に加盟。2016年秋からスタートした男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)」が手掛けるB3リーグに参入した。2017年シーズンは同リーグを優勝で終え、B2・B3リーグ入れ替え戦にも勝利。2018年シーズンからは「東京八王子ビートレインズ」と名を変え、B2リーグに参戦していたが、昇格からわずか1年でB3に降格。2019年シーズンは再びB3リーグで戦う。

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