親子で「パパっ!とかんたんイタリアン」-八王子の高校で料理教室

野菜を包丁で切るところからサポート

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 大竹高等専修学校(八王子市台町3)で3月24日、小学校3年生~6年生の子どもと父親が一緒に料理を楽しむ「春休みの父子料理教室」が行われた。

親子で調理方法を学ぶ

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 年2回、親子向けの料理教室を実施している八王子市男女共同参画センターとの共催で実現した今回のイベント。同校を会場に行うのは今回が初めて。「男性に料理が面白いことに目覚めていただく効果もあると思うし、お子さんにも性別にとらわれず料理を楽しんでほしいと思う」と八王子市男女共同参画課の吉田さん。同校を会場に選んだことについては、「八王子の西エリアでも開催できないかと場所を探し話を持ちかけた」と話す。

 家政科、食物科から成る同校。昨年は焼きそば専門店を運営するDERAUMA(神奈川県相模原市)とコラボし、同校生が開発に携わったオリジナル商品「やきそP”ANバーガー(やきそばんばーがー)」が誕生するなど、さまざまな活動を展開している。

 今回は講義のプランニングやメニューの選定など企画の段階から参加。「一般の方に向けて料理教室を開くのは初めて。大人の方がいらっしゃる上に小学生が相手ということで、どの程度やっていけばいいのか苦労した」と同校教諭の大竹嘉明さん。

 今回は市内在住の親子16組が参加。「パパっ!とかんたんイタリアン」をテーマに、ペペロンチーノとチキンのソテーなどをワンプレートにまとめた「イタリアンプレート」に挑戦。「簡単にできるけど、格好良い仕上がりになるもの」をコンセプトに全体の調理時間が30分ほどでできるものをメニューとして選んだという。「プロの料理はすごいんだ、盛り付け次第でいくらでもプロの料理になるんだ、ということを学んでもらえると思う」と大竹さん。

 会場では同校食物科学科長の中野さんが講師を務め、教員がサポート。野菜や肉を切るところから親子で体験したほか、高いところから塩を振ることや洗い物のテクニックなど、日頃役立つ料理に関する知識も学んだ。真剣に学ぶ親子に、「普段とは全然雰囲気が違う」と大竹さん。

 「こういうイベントは今後も継続できれば」と大竹さん。「子どもたちにとっては自分に合った職業を考えるきっかけにもなれば」。今回は春休みであることに加え、初めてのイベントということで同校の生徒は関わらなかった。「うちの看板は学生。もし次の機会があれば学生がそれぞれのテーブルについて指導することで、親子に職業意識を持ってもらうこともできるのでは」と期待を寄せる。

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