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大妻女子大生、バルーンアートの楽しさ伝える-サイエンスドーム八王子でイベント

自ら作ったバルーンアートを持つ「ばろん。」代表の小室さん(中央)とメンバー

自ら作ったバルーンアートを持つ「ばろん。」代表の小室さん(中央)とメンバー

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 サイエンスドーム八王子(八王子市大横町)で8月21日・22日、大妻女子大学(多摩キャンパス=多摩市唐木田2)のバルーンアート同好会「ばろん。」によるイベント「バルーンアートに挑戦」が行われた。

作品作りは談笑しながら取り組んだ

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 多摩地域を拠点に活動を行っているバルーンアーティスト・石井顕さんのバックアップを受けながら、今年で8年目を迎える同団体。20人を超える学生が所属し、地域貢献の一環として多摩キャンパス周辺の小学校などでバルーン教室や配布などを行っているほか、施設の空間演出などにも取り組んでいる。

 2010年6月、七夕に合わせて飾り付けを行って以来、同館とはさまざまなイベントを展開。今回は細長い風船「ペンシルバルーン」からプードルと剣を作る方法を教えた。親子連れの参加も多いことから、題材は「年齢層も考えて選んだ」と、代表を務める比較文化学部3年の小室さん。

 当日は人間関係学部2年の阿部さん、比較文化学部2年の大橋さん、同学部1年の宗近さん、同じく1年の土橋さんら部員6人がかりで子どもたちと触れ合った。「子どもたちは本当に十人十色で、対応も難しい」「1つ作り終えるたびに仲良くなれる」「小さな子だと風船を膨らますこと自体が重労働」など、さまざまな感想が上がる中、小室さんは「風船に触ることが楽しそうで、子どもたちは風船が好きなんだと思った」と振り返る。

 バルーンアートの技術は昼休みや放課後を使って互いに教え合うなどして学んでいるという。子どもの頃から触れていた人から、大学に入って始めた人まで、さまざまな学生が所属するため部員全体のスキルアップが課題。10月末の文化祭を皮切りに、3年生は活動から退くため、「近いうちに石井さんから直接教えてもらう場を作りたいと思っている」と小室さん。その姿に、「一人一人を見ていつも気にしてくれている」と周囲も信頼を置く。

 アートの側面を追求し、ホームページでも「私たちはパフォーマーではない」とうたう。バルーンアートの魅力について、「ドレスやオーナメントも作ることができ、その人の想像力次第で無限の可能性を秘めている」と小室さん。このほか、「素材としてとても自由」「子どもも大人も楽しめる貴重なもの。親子のコミュニケーションに使える」「風船は一瞬の華。そのはかなさがきれい」などのさまざまな声が上がった。

 「バルーンアートのハードルは高いと感じていた」と小室さん。「風船がどこで手に入るか分からない人も多いかもしれないが、実は身近に手に入る。そんなに難しいものでもないので、自分の頑張り次第で一生の趣味になり得る。風船を膨らませてそこで終わりではなく、大人も楽しめる芸術なので、これからもバルーンアートを続けていきたい」と話す。

 市が運営する同館の正式名称は「八王子市こども科学館」。「見る」「触る」「創る」の3つの体験スペースで構成し、首都圏で最大級を誇るプラネタリウムなどがある。入館料は、大人=200円、子ども=100円(毎週土曜は子ども無料)。

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