日野自動車、電動小型トラック実証運行-西濃運輸が集配で活用

「カンガルー便」として導入される電動小型トラック

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 日野自動車(日野市日野台3)は5月21日、「カンガルー便」で知られる西濃運輸(岐阜県大垣市)と協力し、都内で電動小型トラックの実証運行を始めると発表した。

急速充電は約45分で完了

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 今回は日野自動車が開発した1トン積超低床EVトラックを採用。箱形の荷台を取り付け、ドライバンとして架装した上で、西濃運輸深川支店(江東区)に1台導入。「カンガルー便」として運用する。

 トラックの最高時速は60キロ。リチウムイオンバッテリーの充電時間は200ボルトの電源を使った普通充電で約8時間、急速充電では約45分。走行時は電気モーターを利用するため排ガスを出すことがないほか、「低騒音で夜間や朝の集配業務にも最適な環境に優しいトラック」と日野自動車。今回は支店に充電器を設置し、高頻度の急速充電による運用についても検証する方針。

 特徴の一つが44センチという床地上高。一般的なトラックは70~80センチ程度だが、バッテリーを荷台の床下に搭載するなど工夫を重ねることで、「従来の車両に比べて圧倒的な超低床荷台を実現している」。車両高も2.3メートルに抑え、「立体駐車場への進入にも支障がない」とも。超低床を実現することで、「集配先での積み下ろし作業の効率化とドライバーの疲労軽減にも効果があるのでは」と期待を込める。

 日野自動車では商用車の電動化について、「軽量で近距離用途の車両であれば実用的な車両を提供することが可能」としており、2011年に行われた「東京モーターショー」では、プラグインハイブリッド(PHV)トラックのコンセプトモデルなどを出展。同車は現在、資料館「日野オートプラザ」(八王子市みなみ野5)で実物展示されている。

 実証期間は5月下旬から約1年間を予定。

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