日野自動車の資料館がリニューアル-約100年の歴史と技術を紹介

リニューアルオープンした「日野オートプラザ」

リニューアルオープンした「日野オートプラザ」

  • 0

  • List
  •  

 日野自動車(日野市日野台3)の歴史や技術などを紹介する資料館「日野オートプラザ」(八王子市みなみ野5)が4月1日、リニューアルオープンした。

商用車の歴史などを紹介

[広告]

 これまでの歴史や自社の技術などを紹介しようと1997年、研修施設「日野自動車21世紀センター」内にオープンした同施設。一般のほか小学校の社会科見学などにも利用されており、子どもたちをはじめ年間で約9000人が訪れる。

 今回は1年がかりでリニューアルを計画。これまでエンジンの構造や設計など技術にフォーカスを当てて紹介してきたが、2階の展示スペースを中心にミニカーで作ったジオラマや企画展示コーナーを新設するなど、より親しみが持てる空間に変えた。このほか、1932(昭和7)年に発表したトラック「いすゞ号」など各時代の車を10分の1スケールの模型で再現。当時の街の様子と併せて紹介する「時代ジオラマ模型」を用意するなど、「車がどういう時代にどのように使われていたかがわかるようになった」と同館の深栖さん。

 屋外には沖縄市で20年以上にわたって使われていたという消防車を展示するなど、同社にまつわる実車も数多く展示。中でも、エントランスに置かれた日本初の量産型トラック「TGE-A型」の復元モデルは2008年に経済産業省が近代化産業遺産として認定したもので、同館の目玉となっている。このほか、乗用車「コンテッサ」シリーズや、9000台限定で発売され現代のワンボックスカーの走りとなった「コンマース」などの往年のモデルも公開。最新車両として、一昨年の東京モーターショーで参考出品された新型ハイブリッドトラック「日野デュトロ PHV」も見ることができる。

 車以外にも前身の「東京瓦斯(ガス)電気工業」時代に作られ、戦時中に納入していたという航空機用エンジンや当時、周回連続距離の世界記録を打ち立てたという飛行機「航研機」なども紹介。技術者が愛用していたという計算尺や電卓、カメラ、雑誌といった資料も公開し、さまざまな面から同社について学ぶことができるよう工夫を施す。「たくさんの方にお越しいただき、日野自動車について知っていただきたい」と同社総合企画部広報室の飯島さん。

 開館時間は10時~16時。日曜と第1・第3土曜休館。無料。

八王子経済新聞VOTE

「八経」こと八王子経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース