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東京高専生がスマホアプリ「SNS炎上報知器」開発-ツイッター、フェイスブックと連動

Android向けアプリ「SNS炎上報知器」を開発したメンバー

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 国立東京工業高等専門学校(八王子市椚田町)の学生チームが12月4日、Android向けアプリ「SNS炎上報知器」の正式版を公開した。

開発リーダーの松林さん

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 同校情報工学科3年生によるチーム「FirePro」が開発した同アプリ。ツイッター、フェイスブックと連動し、ユーザーの個人情報の流出防止と自分のツイートを元にした炎上の防止などをサポートするもので、双方のプロフィルを比較し、ユーザー名やアイコンの類似度などから個人情報の流出のしやすさなどを警告するほか、設定した時間内で想定以上のリツイートが起きた場合には炎上しかけているとしてユーザーに気づきを与える機能などを備えている。

 手掛けたのはリーダーの松林圭さんを中心とした同チームのメンバー。5月頃から構想を練りはじめ、10月に行われた「全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)」で発表。同コンテストでは自由部門の特別賞を受賞するなど評価された。

 「発言をしてから2時間以内で拡散されてしまう。この2時間以内に起きる炎上を防ぐのが今回のアプリ」と松林さん。公開されている約1000万ツイートを基に炎上の原因となりやすい「NGワード」を検出するための辞書を制作、文章の中から情報を抽出するテキストマイニングの技術を使った解析を行うなど工夫をこらしており、中でも、プロフィルの類似度の判定などは「このやり方をやれば100%特定できるというものはないので、どういうアルゴリズムでやれば精度が上がるか手探りだった」と苦労を隠さない。プロコン開催前には夏休み返上で学校に集まっては開発を進めるなど「青春の時間を流し込んだ」とも。

 ユーザーからは「発想が面白い」など評判は上々。ホームページではアプリの機能の一部を体験できるようにするなど作りこんでいる。今後については「どういうもので炎上していくか、ブログからSNSになったようにどんどん変わっていくと思う。そういうものへの対応も将来的には必要になるのではないか」と松林さん。「どんどんはやりが変わっていくので、それへの対応も必要」と意気込む。

 アプリは現在Google Playで公開している。ダウンロード無料。

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