八王子経済新聞の2014年年間PV（ページビュー）ランキング1位は、市内の飲食店がクリスマスイブに当たる12月24日のカップルでの入店を断る張り紙を出し、話題を呼んでいることを伝える記事だった。

3位には「イオンモール多摩平の森」開業がランクイン

　1月1日～12月25日に配信した記事、計236本のアクセスを集計した。1位の記事は、京王八王子駅にも程近いレストラン「スパゲッティPiaPia」（八王子市東町）が「当店スタッフへの精神的ダメージが強い」として、クリスマスイブ当日のカップルでの入店を断る張り紙を出したことを伝えるもの。今月24日に記事を公開後、特にスマートフォンを使っている読者で話題を呼び、わずか2日で年間1位の座に就いた。

　2位は6月28日に圏央道・高尾山インターチェンジ～相模原愛川インターチェンジ間が開通することを伝えるもの。多摩地域の交通の要衝となると期待されたこともあり、290件を超えるリツイート、4700件を超えるフェイスブックの「シェア」が寄せられるなど話題に。3位以下の記事と比べると約2.6倍のアクセスを集め、上半期PVランキングでは1位だった。

　上位10位は以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 八王子に「クリスマスイブカップルお断り」パスタ店－海外でも紹介され話題に（12/24）

2. 圏央道・高尾山IC～相模原愛川IC間、6月28日開通へ－東名・中央・関越が圏央道でつながる（4/4）

3. 「イオンモール多摩平の森」11月20日開業へ－専門店など約130店、地元店も（9/10）

4. 八王子で「変態端末オフ」－通信機器メーカー社屋に愛好者集結、話題に（8/28）

5. ダイエー八王子店、2015年2月に閉店へ－44年の歴史に幕（11/25）

6. 高尾山のケーブルカー、70日間にわたり運休へ－2月から巻き上げ機や鋼索など交換（1/10）

7. 東京工科大学の女子学生4人がアイドル活動－秋にはCDデビューも（8/8）

8. 西東京バスが「寝過ごし救済バス」運行－期日限定、高尾～八王子間で深夜便1本（12/15）

9. 携帯・スマホを20台以上持ち歩いている女性が話題に－八王子の企業に勤務、趣味が高じて（11/12）

10. 成田エクスプレス、富士急・河口湖駅まで直通運転－今夏の土休日に1往復運行へ（6/10）

　3位にはJR豊田駅から徒歩3分の場所に位置する「イオンモール多摩平の森」（日野市多摩平4）の開業日を伝える記事がランクイン。5位には、2015年2月15日にダイエー八王子店（八王子市横山町）が閉店することを伝える記事が入り、大型商業施設の動きへの読者の関心の高さが見て取れる。

　4位には「変態」と呼ばれる変わり種の携帯電話やスマートフォンなどの端末、デジタル機器をテーマとしたデジタルガジェット愛好者たちによるイベント「八王子変態端末オフ」の模様を伝える記事が登場。9位には八王子の通信機器メーカー「エイビット」（南町）に勤務する女性が毎日、趣味が高じて国内外の携帯電話やスマートフォンを20台以上持ち歩いていることを紹介する記事が入るなど、ガジェット愛好者への注目も集まった。

　また、7位には東京工科大学（片倉町）の女子学生4人によるアイドル「ゆめ研」を紹介する記事が登場するなど、人物を紹介する記事も話題を呼んだ。

　トップ10のうち7本が交通関係の話題だったことが目立った上半期。1年を通してみると広域八王子圏の動向に幅広く注目が集まり、ハッピーニュースが多く読まれた年となった。