東京工科大学(八王子市片倉町)は5月19日、八王子キャンパスに展開する理工系4学部の新入生を対象に行ったコミュニケーションツールの利用実態調査について、利用しているSNSとして男女共およそ9割が「LINE」を挙げるなどの結果を発表した。
調査は昨年度から行っているもので、今回は同大メディア学部、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部と今年新設された工学部の新入生1269人を対象にアンケートを実施。利用しているSNSや普段の連絡方法などから、所有している携帯機器、家にある電子機器の保有状況などについて回答を得た。調査は4月4日に行い、男女比は男性=78%、女性=22%だった。
利用しているSNSについては、多くの学生が何らかのSNSを利用しており、「いずれも利用していない」と答えたのはわずか3.8%。その中でも、全体の93.7%が「LINE」を利用しているという結果となった。ツイッターは全体の71.6%が利用していたが、男性よりも女性のほうが14ポイントほど上回った。
画像共有アプリ「インスタグラム」については、女性が男性の3倍ほど利用しており、「(利用率では)LINE、ツイッターに次ぐ3位となった」と同大広報担当者。「Ameba」「モバゲー」「GREE」など、そのほかのSNSの利用率はそれぞれ10%台で、「mixi」は、6.1%と前年の半分ほどまで利用者を減らした。
LINE人気を反映し、「普段、友人とのメッセージのやりとりで利用している連絡方法」については、「LINEのメッセージ」が9割を超え、特に女性では97.5%にもなった。「最もよく利用する連絡方法」という項目でも、8割が「LINEのメッセージ」と回答。「携帯電話・スマートフォンのメール」は、わずか7.8%にとどまり、LINEの主流化が進んでいることが見て取れる。
このほか、スマートフォンの普及率は93%で、中でも、女性ではiPhoneの所有率は66.8%(前年比120%)とiPhone人気を表す結果となったほか、タブレット端末の所有率は、女性で12%(同211%)と倍増していることがわかったという。