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八王子で特別展「戦後日本住宅伝説」 丹下健三ら16人の作品紹介

「水無瀬の町家」を巡る住宅見学会も予定(坂本一成 《水無瀬の町家》 1970年 撮影:新建築社写真部 画像提供:DAAS)

「水無瀬の町家」を巡る住宅見学会も予定(坂本一成 《水無瀬の町家》 1970年 撮影:新建築社写真部 画像提供:DAAS)

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 八王子市夢美術館(八王子市八日町)で6月14日、戦後日本を代表する建築家の住宅作品を集めた特別展「戦後日本住宅伝説 挑発する家・内省する家」が始まる。

安藤忠雄の初期を代表する作品として知られる「住吉の長屋」

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 昨年7月から埼玉県立近代美術館、広島市現代美術館、松本市美術館でも開かれた巡回展。丹下健三、伊東豊雄、安藤忠雄、磯崎新、黒川紀章など日本を代表する建築家16人が手掛けた住宅作品を模型や建築写真、パネル、図面、映像などを通じ紹介する。公式カタログも新建築社から出版されている。

 最後の巡回地となる八王子では、旧東京都庁舎や代々木第一体育館などを手掛けたことでも知られる建築家・丹下健三設計による1953(昭和28)年完成の「住居」から始まり、市内では2007年に多摩美術大学の図書館を手掛けたことでも知られる伊東豊雄の「中野本町の家」、安藤忠雄による「住吉の長屋」など16作品を紹介する。

 同館担当者は「戦後日本の住環境は、少ない建設費、極小や不整形な敷地、あるいは『うさぎ小屋』や『うなぎの寝床』といった言葉に代表されるように、恵まれた条件下にあったとはいえないが、こうした限られた条件を積極的に読み替え、珠玉の空間を生み出した若き日の建築家の作品も含まれている」と話す。

 同展に合わせ、今月21日は、坂本一成の設計した1970(昭和45)年築の「水無瀬の町家」を巡る住宅見学会(1日2回予定)を開く。参加無料。要事前申し込み(応募者多数の場合抽選)。締め切りは6月5日。7月11日には町田市内の「原邸」を巡る見学会も予定する。

 7月4日は、同展監修の五十嵐太郎東北大学教授を招き、ギャラリートークを開く。美術館の閉館後に展示作品を見ながら開設を楽しむことができるもので、「若き建築評論家として注目されている方の解説が聞ける」と同館担当者。参加費は500円。定員は40人。要事前申し込み。締め切りは6月19日。

 開館時間は10時~19時。月曜休館。観覧料は、一般=500円、小学生以上の学生・65歳以上=250円、未就学児無料。7月20日まで。

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