音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)が9月下旬、リニアPCMレコーダー「DR-07MKII」の日本語メニュー対応版「DR-07MKIIJ」の販売を始める。
本体は単3型乾電池2本で駆動する同商品。幅=約6.8センチ、高さ=約15.8センチ、奥行き=約2.6センチ、重さ=127グラム。録音する対象に合わせてマイクのセッティングを選べる可動式ステレオコンデンサーマイクを搭載し、マイクユニットは一般的な映画館の10倍の音圧にも耐えられる高耐音圧タイプを採用する。「ロックバンドのコンサートにおいてもゆがまない音で録音することができる」と担当者。
音量を上下させることなく、大きすぎる入力音を感知して入力レベルを下げる「ピークリダクション機能」など「音楽録音において演奏者の音量表現を保ったまま録音することができる」とも。このほかにも、重ね録音を可能とするオーバーダビング機能や音に響きを与えるリバーブエフェクトなどミュージシャン向けの機能を搭載するほか、野鳥や電車の走行音、動画用の音声収録などのニーズも見据える。
2011年に発売され販売終了となった「DR-07MKII」を基とする同機種。ハードウエアは「DR-07MKII」と全く同じものとなっており、「ユーザーの声に応え、メニューを日本語化して復活させることにした」と同社広報担当者。既存の「DR-07MKII」ユーザーに対しては日本語対応のファームウエアを配布することにしており、「最新ファームウエアに無償でアップデートしていただくことで日本語メニュー表示が可能になる」と話す。
放送機器など業務用音響ブランドとして同社が展開する「TASCAM」ブランドで取り扱う。価格はオープン。実勢価格は1万7,000円前後を見込む。