中央大学、法学部の都心移転で話題に 中長期計画では「多摩キャンパスも魅力的に」うたう

2025年に向けて中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を発表した中央大学

2025年に向けて中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を発表した中央大学

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 中央大学(八王子市東中野)が11月9日、多摩キャンパスにある法学部の都心移転などを含んだ中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を発表し、話題を呼んでいる。

中央大学が発表した「Chuo Vision 2025」

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 創立130年を機に今後10年間の事業プランとして計画をまとめた同大。現在、後楽園、市ヶ谷など複数展開している都心のキャンパスを後楽園キャンパスに集約した上で、八王子市内の多摩キャンパスで展開している法学部も都心に移転させるなどの計画を掲げている。

 同計画では、ICT系、メディア表現系、多言語多文化系など複数の学部の新設についても触れており、外国人留学生向けの国際寮の建設など多摩キャンパスを整備していく方針も立てているが、「本校が『英吉利(イギリス)法律学校』として創立した経緯もあることから、法学部の移転ばかりが話題になってしまったかもしれない」と同大の広報担当者。

 実際に法学部を移転させるとなると、学生数にして6000人規模の移転となることから「在学生だけでなく、受験生にも影響が大きいので、混乱の起きないようにやっていければ」。学部の新設により「多摩キャンパスは少し学生が減ると思う」とも。

 今回の計画について、「今は文系が多摩キャンパスに集中しているので、バランスを取るのが狙い。これまで以上に国際化や留学生が困らないような環境づくり、新しい学部の充実というものを並行して進めていく。グローバル化を進めることで、多摩キャンパスを魅力的なものにしていきたい」とした上で、多摩モノレール「中央大学・明星大学」駅から訪れる人が多いことから「モノレールからの動線を踏まえた多摩キャンパスの魅力を構築したい」と話す。

 担当者は報道などで「法学部移転」が話題となってしまったこと受け、「多摩も都心もバランスよくキャンパス展開を進めていくものが、移転ばかりに注目が集まってしまった。今後も『中央大学・明星大学』の駅名を残していけるように頑張っていきたい」と話す。

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