ケーブルテレビ局「J:COM 八王子」（八王子市旭町）の番組「八王子人（じん）図鑑」の2代目インタビュアーとして、10月から高尾在住のデレック・ウェスマンさんが就任した。

　コミュニティーチャンネル「J:COMチャンネル八王子」で今年4月から放送する同番組。札幌発のインターネット動画サイトで、昨秋から「J:COM 札幌」でも放送されている「札幌人図鑑」をベースとしている。八王子で活躍している人をスタジオに迎え、その人物の現在・過去・未来を掘り下げていく20分番組となっている。

　通訳や翻訳を手掛ける蛇滝商会（八王子市東浅川町）の社長を務めながら、市内でさまざまな地域活動を展開しているデレックさん。番組リニューアルに際して、インタビュアーとして抜てきされた。「地元でインパクトのある人でということで、外国人ならではの遠慮ないトークも期待してお願いした」と制作に携わるジュピターテレコム（J:COM）の坂野貴弘さん。

　「こんな顔はしているが八王子の色が濃い」と笑うデレックさん。米・サンディエゴ出身で八王子に住み始めて12年。過去に同局で散歩番組を担当していた経験から、「その時のことを思い出し、大変だったことから向いてないかなとも思ったが、八王子でいろいろなことをやっている人に会いたいのもあるし、八王子も大好きだし、それを発信する機会になったら面白い」とオファーを受けることにしたという。

　デレックさんが「台本は苦手」として、収録の際は大まかな進行だけ決め、あとはその場の流れに任せている。「外国人カードを切って、自分の考えた大胆な質問なども出せる。一般人だから素朴に聞きたいことを聞いちゃうのがいいかな」と笑う。「人と会話するのが好き。飲み屋でカジュアルに会話をしているような雰囲気になれば。公開収録もやってみたいし、景信山の頂上からとかロケもできたら面白いかも」とも。

　「若い人や、これからやりたいことがある人、一見地味なことをしているが実は奥が深いことをしている人と話してみたい。八王子の人には昔からアイデンティティーがあるからこそ、大切な街という意識があると思う。八王子に生まれ育った人だけでなく、八王子を外から見てどうなのかというのも八王子人にとっては面白いはず。八王子の良さが伝わればいい」と意気込む。

　番組は毎週金曜更新。初回放送は金曜12時30分～。再放送は金曜21時30分～、土曜9時10分～・22時30分～、日曜12時～・22時～、月曜12時30分～・21時30分～、火曜11時～・17時～、水曜10時～・21時30分～、木曜11時～・17時～。