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東京工科大生が世界大会へ PCゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」日本代表に

中国で行われる国際大会に参戦する「A2Z」のメンバー

中国で行われる国際大会に参戦する「A2Z」のメンバー

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 中国・西安で8月16日~19日に開催されるゲーム「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」の学生向け国際大会に東京工科大学(八王子市片倉町)のeスポーツサークル「A2Z」のメンバーが日本代表として出場する。

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 2009年にアメリカでサービスが始まった同ゲーム。5人対5人による対戦型PCゲームで、同サークルは5月~7月に行われ、出場21チームで争った学生向け公式大会「League of Legends Japan Collegiate Championship 2018(JCC 2018)」の「Unlimited」クラスで優勝。今回、日本代表として「League of Legends International College Cup(ICC 2018)」への出場を決めた。

 現在、約90人のメンバーから成る同サークル。2015年から創部されたが部室は持たず、ネット上にメンバーが集う形で活動している。今回は「NanaAlly」のプレーヤーネームで戦っているメディア学部4年の森田夏生さん、「OrangeNa」こと同学部2年の田巻拓海さん、「kukukuga」こと同学部1年の柳在根(ユウ・ジェグン)さん、「Cine」ことコンピュータサイエンス学部3年の菅原啓史さん、「MadEmperor」こと工学部2年の加藤雅樹さんの5人でチームを組み世界の舞台に挑む。

 サークルの中でも先鋭を集めてチームを組んだ。菅原さんは「大学の授業もあるので、5人のスケジュールを合わせて練習試合を組むのが大変だった」と振り返る。学年の違うメンバーがそろっているが上下関係に差はなく、「年の差を気にせずにコミュニケーションを取れるのがゲームの特徴」と森田さん。加藤さんは「このメンバーでいけば優勝確定と思っていた。決勝は一度負けている相手とのリベンジ戦になったので反省も生かせた」と話す。

 現在は世界大会に向けて新たにコーチを付け、セミプロチームと戦うなど練習に励んでいる。「やはりコーチが付くと違う。練習の効率が上がった。世界大会の相手は格上が多いので一矢報いたい」と森田さん。田巻さんは「もちろん勝ちに行くが楽しみたい」、菅原さんは「厳しい状況に置かれるとは思うが、少しでも日本の人たちに良いプレーを見せられれば」、森田さんは「大変な試合になることは予測できる。勝っても負けても悔いの残らない試合をしたい」と意気込む。

 サークルの顧問を務めるメディア学部の三上浩司教授は「自分の好きなもので世界に行けるということは素晴らしいこと。戦略性のあるラグビーやアメフトなどと同じように、きちんと分析をして詰めている。高いレベルの経験ができているのは端から見ていてもうらやましいほど。世界の舞台で戦うことで、どんな形であれ自分たちの物差しのレベルが上がることは間違いがないので素晴らしいこと」と評価する。

 「ICC 2018」は世界11カ国と地域のそれぞれから選出された13チームが集い、16日~17日=グループステージ、18日=グループステージを勝ち上がったチームによる「ノックアウトステージ」、19日=決勝ステージの3ステージで世界一を決める。大会期間中、試合の様子はeスポーツ施設「LFS 池袋 esports Arena」(豊島区)を会場に、同ゲームの学生向けプログラムを手掛ける「LeagueU」のTwitch(ツイッチ)チャンネルを通じてネット配信される予定。

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