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工学院大学ソーラーチーム、世界大会への参戦発表 10月に豪大陸縦断

2017年にも「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」に参戦

2017年にも「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」に参戦

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 工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「ソーラーチーム」が1月31日、10月に行われる「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)」に参戦することを発表した。

昨年は国内大会「ワールド・グリーン・チャレンジ」で優勝

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 BWSCはオーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000キロを走破する世界最大のソーラーカーレース。2年ごとに行われており、「チャレンジャークラス」「クルーザークラス」「アドベンチャークラス」の3つのクラスが設けられている。

 同チームは2013年に「チャレンジャークラス」で初参戦。2015年はいったん「クルーザークラス」に移ったものの、2017年の大会では再び「チャレンジャークラス」にクラス替え。単胴型のソーラーカー「Wing」でレースに臨み、クラス7位の結果を残した。

 昨年は8月に秋田県大潟村で行われていたソーラーカーレース「ワールド・グリーン・チャレンジ2018」でグランドチャンピオンに輝くなど結果を残している同チーム。創設10周年を迎える今年は4度目となるBWSCへのチャレンジで初優勝を狙う。

 監督を務める同大機械システム工学科の濱根洋人教授は「これまでに独創的な車両を製作してきた。勝利を追い求めるなら時代の定石に当てはめた設計が最適解かもしれない」とした上で、「定石から外れると目的がずれていると批判の対象となる。しかし、学生の創造性や新しい発想に挑戦するという趣旨からは、たとえ定石から外れ失敗しても、やり遂げること、やり続けることが貴重な経験になる」と話す。

 現在は6月ごろの発表を目標に車両の開発を進めている。「世界優勝を狙いたいという学生が集まり、定石に当てはめた勝てる車両を作るかもしれない。しかし、定石に当てはめたとしても、ほかとは変わったことをしなければ勝利できない考えること、誰もが驚く秘策を練り勝利したいと考える姿勢が10年を経て得られたなら最高の財産」と濱根監督。「八王子で何かがあるかもしれない。楽しみにお待ちいただければ」と期待をにじませる。

 キャプテンを務める先進工学部機械理工学科3年の尾崎大典さんは「世界中から集まった精鋭と、世界一を懸けて競い合うレースがBWSC。世界1位になることは簡単なことではない。常に上り調子ではなく、時には悩みながら前に進んでいる。レース直前までに勝つための準備を行っていく」とした上で、現在のチームについて「強みはほかに負けないチームワーク」と分析する。

 「車両の設計から製作までを学生自らの手で行い、時に意見をぶつけ合いながらチームワークを高めて世界中の強豪に打ち勝ちたい」と尾崎さん。さまざまな企業などの協力も得ながらプロジェクトを進めていることから、「皆さまに恩返しをしたい」と意気込む。

 BWSCは10月13日~20日の日程で行われる予定。

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