横浜アリーナ(横浜市港北区)で5月12日、プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」と「越谷アルファーズ」によるB2・B3リーグ入れ替え戦が行われた。ビートレインズが敗北したことから、B3リーグへの降格が決まった。
昨年9月末から4月下旬まで行われた2018ー2019シーズンを11勝49敗で終えたビートレインズ。B2リーグ最下位となったことから、4月30日にB3総合2位の「越谷アルファーズ」との入れ替え戦が行われることが発表されていた。
当日は約2000人の観客が会場に訪れた。試合は第1クオーターから16-30と越谷が先行。第2クオーター、第3クオーターはビートレインズが取ったが、第4クオーターは10-21と11ポイント差を付けられ、64-86と越谷が勝利。ビートレインズはB2昇格からわずか1年でB3へと降格することになった。
この結果に石橋貴俊ヘッドコーチは「多くの皆さんに応援いただいたのに、このような結果となり、八王子ファン、スポンサー各社の皆さんに申し訳なく思う」と話す。「けが人が復帰したばかりということもあり、なかなかフィットできなかったことが大きな敗因。また越谷のディフェンスが良く、スチール16に対し、こちらは3と数字にも顕著に表れている。ディフェンスのエナジーや練習量に差があった」とも。「アレックスを中心に良い時間もあったが、シーズンを通してチームとしての勝ち方を見いだせないシーズンだった」と振り返る。
勝利した越谷の青野和人ヘッドコーチも「スタッツはいろいろ出ているが、勢いのイニシアティブが勝敗の分かれ目だった」とコメントする。
ホームページなどで「絶対残留」を掲げてきたビートレインズ。キャプテンの亀崎光博選手は「けが人もいたが、今日この日のために、いるメンバーで準備をしてきた。絶対残留という目的を達成するために試合に臨んだが、こういう結果になり、申し訳ない気持ちでいっぱい」と話す。
「多くの皆さまのご支援・ご声援をいただいたにもかかわらず、B3リーグ降格という結果となってしまい大変申し訳ない。これはクラブ代表である私の責任」とチームを率いてきたTHTマネジメント(八王子市子安町3)の和田尚之社長。「初のBリーグに胸を弾ませ、会社としてもチームとしても体制を整え臨んだシーズン。しかし開幕直前でチームを支えることができず、黒星スタート、そして20連敗、B3リーグ降格と不甲斐ない結果で終わってしまった」とも。
今後については、「チーム創設当初に掲げた『八王子をバスケで盛り上げる』『子どもたちに夢と未来を』という思いに変わりはない。常にこの2つのスローガンを胸にこれからも活動していく」とした上で、「今シーズンの悔しさ・思いを決して忘れず、必ずB2に復帰し、Bリーグでリベンジしたい」と意気込む。