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北野駅近くにカフェ「デリーチア」 地元のニーズを満たす店目指す

店内の様子

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 「Cafe Delizia(カフェ・デリーチア)」(八王子市打越町)が京王線・北野駅北口から徒歩2分の場所にオープンして1カ月がたった。オープン日は10月26日。

ピザを焼く電気石窯を導入

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 テラス席6席を含めて、26席を用意。エスプレッソマシンを導入し、八王子駅南口近くのカフェ「LAMP COFFEE(ランプ・コーヒー)」(子安町1)の豆を使ったカプチーノやカフェラテ、エスプレッソなどのコーヒーを提供。ストロベリーやマンゴー、オレンジ、バナナをブレンドした「きらめき果実」(580円)をはじめとしたフレーバーティーを展開する。

 ピザ・カレー・ケーキをフードメニューの3本柱としており、店内の電気石窯で焼く「ピッツァ・マルゲリータ」(1,180円、以上税別)、あっさりさとコクを追求し、隠し味にベルギー産のチョコレートを使っている「デリーチア特製チキンカレー」、デザートとして焼きチーズケーキやレアチーズケーキ、ムースケーキなどを取りそろえる。

 八王子で福祉事業などを手掛ける高井智治さんが一念発起し、カフェをオープンさせた。「この街に必要なものが何かを考えた。のんびりできる場所がそんなになかったり、イヌの散歩の途中に寄れる場所がなかったり、おむつを交換できるような場所がなかったり、車いすの方が入れるようなトイレがある飲食店がなかったりするという声が上がってきたので、それを一つにしたらカフェになるなと思った」と高井さん。昨冬から動き出し、当初はこの春にも開店する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で資材の搬入などが遅れ、開店までに時間がかかったという。

 「質の高い、豊かな時間を日常の中で過ごしてもらいたいというのがコンセプト」と高井さん。30~60代の女性をメインターゲットに据えるが、若い世代や男性客の利用も多いという。内装は神戸をイメージする空間に仕上げており、「出身が神戸で、神戸で北野といえば異人館。それを再現したいと思った」と話す。

 オープンから1カ月がたち、「福祉施設の方が来られて、リモートでケーキを選ばれ、注文し、テークアウトで持って帰るケースもあった。利用者の方が画面の向こう側から『チーズケーキ』と注文されるのは面白いと思った」とも。

 今後は八王子の飲食店、物販店などとのコラボも進めていく方針。「八王子の人が日常使いできるような物産品を扱えるようになるといい」と高井さん。閉店後のパーティープランなど客からのニーズに合わせ、新たな展開も検討していきたいという。

 「品が良く、横のつながりが取りやすいなど北野は非常に豊かな街かもしれない。店の半径3キロ以内に2万3000人いる。平均年齢も若い。地域のニーズに応えることで、カフェの場としての価値を高め、成り立っていけるようになれば。駅前の面としての価値を高められるといい」と高井さん。「八王子の中心市街地でいろいろなことをやってきたが、そこから得たこと、学んだことから、北野という場所で新しいモデルが生み出せれば」と意気込む。

 営業時間は11時~16時。水曜・土曜・日曜定休。

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