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滝山城築城500年でワードラリーなど 2年かけ魅力をアピール

期間限定で販売されている「都まんじゅう」

期間限定で販売されている「都まんじゅう」

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 2021年に八王子北部の滝山城が築城500年を迎えることを受け、「滝山城築城500年記念事業」の展開が始まった。

滝山城築城500年記念事業のロゴマーク

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 滝山城跡は国指定史跡。戦国時代の1521年に大石定重が築城後、大石氏が娘婿として迎え入れた北条氏照が入城し居城した。2017(平成29)年には日本城郭協会(品川区)が「続日本100名城」の一つとして選定したほか、今年6月に「日本遺産」として認定された高尾山を題材にした地域型ストーリー「霊気満山(れいきまんざん) 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」でも、構成文化財の一つとなっている。現在は大部分が都立滝山公園となっている。

 来年、築城500年の節目を迎えることを受け、特に市民に広く滝山城の魅力を知ってもらおうとさまざまな事業を企画。本年度は地元の町会や自治会、住民協議会、大学などが参加する「滝山観光まちおこし実行委員会」を中心に、さまざまなPR活動を展開する。

 企画の展開に当たって、ロゴマークを制定。滝山城の地形や縄張りを文字の形で再現したもので、土の城としての滝山城を表すため、自然を感じさせる茶色を基調とした色合いのものにしたという。

 和菓子「都まんじゅう」を販売する「つるや製菓」(八王子市旭町)では、北条家の家紋である「三ツ鱗(うろこ)」をあしらった焼き印を押した「都まんじゅう」を12月20日までの期間限定で販売。

 そのほか、西東京バスの路線バス1台に記念事業をPRするラッピングを施し、来年11月30日まで中心市街地や滝山城周辺の路線で走らせるほか、都立滝山公園内にちりばめられた文字を見つけ、一つの言葉を完成させる「ワードラリー」も開催し、ワードラリーに参加した先着500人には記念事業のロゴが入ったサーモ付きマグカップを進呈する企画も行う。

 2016(平成28)年に市が配信を始めた、滝山城跡を紹介するスマートフォンアプリ「AR滝山城跡」については、今回、新たなAR(拡張現実)のスポットとして「本丸」を追加。ARマーカーを読み取ることで、本丸から多摩川と秋川の合流地点を望む当時の風景を再現するなどリニューアルを図った。今後の展開として、市は「市施設へのポスター掲示や、八王子駅北口ペデストリアンデッキ内への横断幕掲示なども順次行う」と説明する。

 記念事業は来年度も展開する予定。

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