2021年の初詣を前に、広域八王子圏の神社などでは、新型コロナウイルス感染症対策として、期間を分散しての参拝を呼び掛けるなどしている。
市内最古の神社として知られる子安神社(八王子市明神町4)では、これまで祈祷のために社殿に入室できる人を限定し、神社に来られない人のために郵送での祈願も受け付けるなど対応してきた。今回は初詣を前に参拝は正月に限らず、節分までの間に分散して訪れるよう案内している。
感染対策として、境内の手水舎のひしゃくやさん銭箱の上の鈴緒は撤去。お守りについては、境内でパンフレットを配布するほか、ホームページでも公開。希望するものを事前に決めておき、滞在時間をできるだけ少なくするよう呼び掛けている。なお、正月前に前倒しで授与することは行わないという。
高幡不動尊(日野市高幡)は、除夜の鐘については一般からは受け付けせず、正月期間中、不動堂には全ての人が入れないと案内。お守りなどは年明け後、五重塔地下大ホールで授与となるほか、護摩札は郵送での授与にも対応するとしている。おみくじについては、みくじ棒を使わないものを引いてもらうという。
高尾山薬王院(八王子市高尾町)の初詣「新春大護摩修行」は例年通り実施。護摩修行も1月1日0時から始まるが、高尾登山電鉄(高尾町)は、高尾山内で運行しているケーブルカーについて、今年は終夜運転を行わず、大みそかは8時~17時15分、元日は5時~18時の間運転するとしている。リフトの運転時間は、大みそか=9時~16時、元日=8時~17時30分。
東京都は大みそかの夕方から元日の早朝にかけて、高尾山山頂の大見晴園地の閉鎖を決めている。閉鎖期間中も自然研究路1号路については、高尾山薬王院まで通行できるようにするが、「ソーシャルディスタンスを保ち、密にならないように」と呼び掛けている。