ヒップホップミュージシャンの「ファンキーモンキーベイビーズ」が6月18日、自身初となる日本武道館(千代田区)での公演で「太陽おどり~新八王子音頭~」のリミックスを披露した。八王子ローカルだった「太陽おどり」が静かなブームになりつつある。
八王子には数多くの歌があり、中には八王子駅の発車ベルとしても使われている「夕焼け小焼け」のように日常にとけ込んでいるものもある。中でも、1952(昭和27)年に作詞・西條八十、作曲・古賀政男の手によって作られた「八王子音頭」と、1969(昭和44)年にビクターから発売された作詞・井田誠一、作曲・いずみたくの手による「太陽おどり~新八王子音頭~」の2曲は、8月に行われる「八王子まつり」に代表される夏祭りや盆踊り大会の場で必ず流れる「定番」になっている。
シングルのジャケットやプロモーションビデオに有名芸能人の顔のアップを起用することでも知られるファンキーモンキーベイビーズは、過去にも八王子に触れた作品を数多く制作。第1弾シングルとなった「そのまんま東へ」では、そごう八王子店(八王子市旭町1)の屋上からの風景を使用するなどしてきた。中でも今年3月に発売した自身3枚目となるアルバム「ファンキーモンキーベイビーズ3」では、隠しトラックして「太陽おどり」のリミックスを収録。音頭をさらにリズミカルなメロディーに仕立て上げたうえ、最後の曲から8分2秒後に始まるなど、「八王子」を使った遊び心を随所に見せる。
八王子民謡協会(旭町12)では現在、今年の「八王子まつり」で行う民謡流しに参加する団体を募集している。民謡流しは国道20号線(甲州街道)などを会場に行う盆踊りで、「八王子音頭」をはじめ、話題の「太陽おどり」や「高尾山音頭」など、八王子にまつわる曲を題材に踊る。締め切りは6月25日。
今年の「八王子まつり」は8月7日~9日に行われる予定。