八王子市が1月11日、開催予定だった成人式が中止したことを受け、市内各所に記念写真を撮ることができるフォトスポットが登場するなど新成人に向けた取り組みが行われた。

八王子駅には垂れ幕が登場

　今年は約7300人が新成人を迎えた八王子。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今月6日にオリンパスホール八王子（八王子市子安町4）で行う予定だった式典は中止された。中止を受け、市長からのメッセージなど式典で行う予定だった内容をユーチューブで配信するなど対応している。

　成人式当日は、八王子エルシィ（八王子市八日町）など市内7カ所に記念写真を撮影できるフォトスポットが設置された。この内、八王子市役所本庁舎に設けられたフォトスポットについては、今月15日まで継続して設置されることが決まっている。

　八王子駅では、新成人を祝おうと駅コンコースにお祝いの垂れ幕がかけられたほか、構内の行き先を案内する電光掲示板では、「祝 成人の日おめでとうございます」などのメッセージが流された。市内の店などでは、市がホームページ上に掲載した新成人へのお祝いポスターを掲示するところが相次いだ。

　八王子観光コンベンション協会（旭町）は、八王子観光大使を務める棋士の羽生善治さんや地元の伝承芸能である八王子車人形西川古柳座5代目家元の西川古柳さん、「八王子観光PR特使」のバンド「フラチナリズム」「UPLIFT（アップリフト）」、ご当地キャラの「ムサさび～ず」「松姫マッピー」などからの新成人に向けたメッセージをホームページで紹介。

　プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」は、選手から新成人に向けたメッセージをチームのホームページに掲載したほか、高尾山薬王院（高尾町）は、昨年12月に同院の最高位である貫首（かんす）に就任した佐藤秀仁（しゅうじん）僧正が新成人に向けてメッセージを送る動画をインスタグラムに投稿した。

　市では、SNSで新成人の振り袖、袴、スーツ姿などを撮影した写真や、市民から新成人へのお祝いメッセージをハッシュタグ「＃八王子成人式」を付けて投稿するよう呼び掛けている。

　広域八王子圏では、日野駅に設置された新成人向けのメッセージボードに「たちあがれひの」と読める縦読みが隠されていたことがツイッターで取り上げられ話題になるなど、さまざまな形で新成人の新たな旅立ちを祝した。