カフェを備える洋菓子店「アトリエうかい Cafe & Factory HACHIOJI」が9月7日、「イオン八王子滝山」(八王子市滝山町)内にオープンした。
奥高尾の日本料理店「うかい鳥山」や鉄板料理店「八王子うかい亭」(暁町2)、「とうふ屋うかい」(大和田町2)などの飲食店や美術館などを手がける「うかい」(南浅川町)が経営する同店。「アトリエうかい」は、同社が2013(平成25)年から各地に出店している。
今回は「イオン八王子滝山 South」A棟2階に出店。焼き菓子やショコラなどを販売するショップ、キッズスペースやペット同伴利用が可能なテラス席などを設けたカフェに加え、菓子の製造工場と製造工程を見学できるスペースを備える。カフェの席数は、店内=33席、テラス=12席。全体の約7割を占める工場部分を含む店舗面積は約3300平方メートル。
ショップでは開業に合わせ、同店限定パッケージのアソート缶「フールセック・プティ缶」(1,780円)、八王子市内の店舗限定で販売する「フールセック・アソルティ缶」(21個入り、3,800円)などの菓子のほか、オリジナルブレンドコーヒーや紅茶、ジャム、ドレッシングなどの商品を販売する。
カフェでは「アトリエうかい」のクッキーなどをオリジナルスタンドにのせた「シグネチャー・プティフールスタンド」(1,100円~)、ソフトクリームなどのスイーツに加え、「サクサクパイのホットパニエ」(1,850円)、「地場野菜のオープンパイ」(1,520円)などのフードメニューを展開する。
カフェのテーマは「山の麓の製菓店」。店内の壁や柱には八王子市の花であるヤマユリや、市の鳥であるオオルリ、高尾山に生息しているムササビなど八王子にまつわるモチーフを描いたほか、カフェのカウンターや天井は高尾山の稜線(りょうせん)をイメージして作った。春夏秋冬をテーマにしたステンドグラスアートのほか、エントランス天井にはクッキー缶の製造工程で生じる試し刷りを再利用したモニュメントを飾る。
予約不要、入場無料の製造工程見学エリアは、クッキーとチョコレートの2部で構成。工場内の様子を見ることができるスペースに加えて、菓子製造を学ぶきっかけとして、焼きたてクッキーの香りを嗅ぐことができるコーナーや、砂を使ったクッキーの型抜き体験なども用意する。今後は同エリアを生かして学校見学の受け入れにも取り組む。
9月2日には、うかいの紺野俊也社長が出席してオープニングセレモニーを行った。テープカットに代えて、出席者は結ばれたリボンをほどいた。
「アトリエうかい」でグランシェフパティシエを務める鈴木滋夫さんは「私たちが最も大切にしている、ものづくりへのこだわりは、一切妥協せずに、どうすれば製造規模を大きくできるか考えるため、機械メーカーと共に6年かけて研究・開発を進めてきた。これからも一つ一つのクッキーにしっかりと変わらない思いを込め、スタッフ一同、大切に作り続けていきたい」と話す。
紺野社長は「創業以来、八王子に育てられてきた。私の中では八王子に恩返ししたいという思いがあり、その思いが一つの形になったのがこの店」と話す。これまで菓子は八王子市高倉町にある工場で製造してきたが、今回の開業を受け、「これまでと比べて製造能力は2~3倍になる」と話す。「ほかにはない素晴らしい施設ができた。『豊かな時間を過ごす』をテーマに、この施設を新たな八王子の魅力として育てていきたい。この工房を拠点にし、八王子の魅力を世界にもっと発信していきたい」とも。
営業時間は10時~19時。