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日野市・多摩平の森前にカフェ開店 少量から選べる「おやつ」に力入れる

店内の様子

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 カフェ「猫目堂茶店(ねこめどうさてん)」(日野市多摩平2)が3月31日、JR豊田駅北口・多摩平幼稚園前交差点近くにオープンした。

ショーケースには「おやつ」メニューが並ぶ

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 イオンモール多摩平の森(多摩平4)や団地「多摩平の森」にも程近い場所にオープンした同店。席数は11席。エスプレッソ(470円)、カフェラテ(520円)などのほか、日本人に合わせて飲みやすく抽出などを調整した「ジャッポーネ」(470円)などのコーヒーを提供するほか、ソフトドリンクとして、自家製のジンジャーエール(420円)なども用意する。

 南部鉄器を使い1つずつ焼き上げ、「スペシャル」と題した数量限定のアップルパイ(680円)のほか、モーニング、ランチメニューなども取りそろえる。ケーキやスコーン、総菜など、ショーケースに並んださまざまなフードメニューの中から好きなものを選んで注文できる「おやつ」メニューについて、店主の畔上千春さんは「京都のおばんざいをイメージしていただけると分かりやすい。甘いものやしょっぱいものを量や金額を控えめにして、食べたい分だけ選んでいただけるように用意している」と話す。

 「女性だとケーキとコーヒーでおなかがいっぱいになってしまう。ほかのものも食べてみたいという思いに手が届くといい」と畔上さん。テークアウトも始めるなど、「お客さまのニーズに応えるだけでなく、ニーズを先読みして満足いただけるよう目指したい」とも。

 学生の頃から飲食の仕事に携わってきたという畔上さん。昨年までデパート内のサンドイッチ専門店で店長を務めていたが、フロアのリニューアルのため店が撤退したことを受け、自分の店を持つことを考えるようになったという。「一瞬、違う職にも就いたのだが諦め切れなかった。半年ほど準備期間を設けて、店を出すことにした。ずっと日野に住み豊田駅を利用していたこともあり物件を探した」と話す。

 出店に当たっては、ラーメン店だった場所を改装。「兄がデザインをやっていることもあり、ベンチなどもこだわって手作りしてくれた」と畔上さん。開店を前に3月末までクラウドファンディングも行い、目標としていた50万円を超える資金が集まった。「資金集めの面もあるが、それよりも宣伝になるし、私はこういった人間で、こういった経緯で店をやると説明することも目的の一つだった。想像以上に見ていただけたし、『リターンはまだ届いてないけど、気になるから店に来てしまった』という方もいらっしゃるほど反響は大きかった」と話す。

 女性客を中心に評判は上々。「目の前が幼稚園ということもあって、小さなお子さんがいるお母さんや、この辺りは習い事の場も多いので、その帰りに寄ってくださる方もいる」と畔上さん。「今はさまざまなストレスもあって、疲れている方も多いと思う。小さな店ではあるが、1人の時間をのんびり、ゆっくりしていただきたい。ほっこりするような時間が過ごせる、一息つけるような店にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は8時30分~18時30分。水曜定休。

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