JR高尾駅(八王子市高尾町)で10月17日を中心に開業120周年を記念したイベント「高尾駅開業120周年スペシャルデー」が行われる。
JR高尾駅は1901(明治34)年8月1日に開業した。当時の駅名は「浅川」で、1961(昭和36)年に現在の「高尾」に改称された。京王高尾線と接続し高尾山への窓口としても知られる。今回、開業120周年を迎えたことを受け、同駅の利用客や地域の人に親しんでもらおうと催しを企画した。
今月17日は同駅北口改札外に設ける特設ブースで、クリアファイル(3種、各450円)やボールペン(2種、各800円)といったオリジナルグッズや駅名標のキーホルダーを販売する。オリジナルグッズにはイラストレーターの渡辺玲見さんが手掛けた記念ロゴをあしらい、中でもクリアファイルには同駅社員が撮影した駅の写真を使った。
駅社員が薦める食材を詰め込んだという「イイとこ採り弁当」(1,200円)も販売する。「甲州街道の銀杏の色づき」をイメージしたというカレーピラフや「高尾山の紅葉」をイメージしたというミックスベジタブル、「コロナに打ち勝つ」などの意味を持たせたチキンカツなどを入れるという。列車の側面に装着する行先標「サボ」の120周年記念版(1万4,800円)の受注販売も受け付ける。デザインは1986(昭和61)年11月のダイヤ改正前の急行列車に付けられていた行先標を忠実に再現し、裏面には2代目となる現在の駅舎を設計した当時の鉄道省工務局による図面を掲載する。販売時間は10時~16時。
当日は高尾駅の歴史をテーマにした「ヒストリークイズラリー」も開催する。スマートフォンを使って駅の内外を巡り、答えを見つけた人には限定クリアファイルを進呈する。開催時間は10時~16時。
JR東日本が運営する通販サイト「JRE MALL」では、通常は乗車できない同駅の入れ換え線や収容線を走る車両の乗車体験と鉄道グッズをセットにした体験型商品の販売を始めた。販売は今月13日11時まで。14日からは同サイトで駅にゆかりのある鉄道古物のオークションも行うという。
1・2番線のホーム上では高尾駅周辺の保育園の園児が、3種類の中央線の車両に色を付けて完成させた塗り絵を展示しているほか、2番線のホーム上や3・4番線のエスカレーター通路などでは、駅や周辺の写真を展示する「今昔写真展」を行っている。京王線・高尾駅の改札内コンコースでも、京王電鉄が所蔵している写真の展示を行う。それぞれ今月31日まで。
JR東日本が展開する駅を起点とした日帰りウオーキングイベント「駅からハイキング」の企画として、駅北口を出発して高尾山麓、高尾599ミュージアム、陵南公園、武蔵陵墓地、多摩森林科学園などを巡る「日本遺産高尾山と歴史を感じる高尾駅周辺をめぐる」を今月17日まで行っているほか、地元の「結の会」による作品展示や高尾~相模湖間にある「湯の花トンネル」をテーマにした模型の展示なども行い周年を盛り上げる。