八王子のコーヒー店「珈琲倶楽部(コーヒークラブ) 田」(八王子市横山町、TEL 042-646-6932)が1月1日、アウトドアでコーヒーを楽しむことに特化した商品を紹介・販売するブランド「Leisure(レジャー)」を立ち上げてから1カ月がたった。
コーヒー専門店として知られ、豆の販売やオリジナルギフトも扱う同店。1983(昭和58)年に創業し、現在は国道20号(甲州街道)八王子駅入口交差点横の本店と、八王子北口の駅ビル「セレオ八王子 北館」(旭町)地下1階に「CELEO八王子店」の2店舗を展開する。
同ブランドでは山好きをうたう店主の永塚祐士さんがアウトドアでコーヒーを楽しむために必要な商品をセレクトし紹介する。1月14日には同ブランドのオンラインショップの運営も始めた。
第1弾商品として、永塚さんは持ち運べるコーヒーミルや組み立て式のドリッパー、そのドリッパーとペーパーフィルターを持ち運ぶためのケースのほか、「Leisure」のブランドロゴを入れたポーチなどを取りそろえた。コーヒー専門店であることを生かして、「Lake Blend(レイクブレンド)」と「Mountain Blend(マウンテンブレンド)」の2種類のブレンドコーヒーも新たに作った。豆のほか手軽に楽しめるようワンドリップコーヒーも販売している。
ブレンドコーヒーについて、「『マウンテンブレンド』は、山の中腹や山頂でコーヒーを飲むことを考えて、やや苦味寄りではあるもののガツンと来すぎず引きが早いイメージで作った。『レイクブレンド』は湖畔でアウトドアの椅子に座り、のんびりしている時に飲みたいものにした」と永塚さん。「今までいろいろな方のオーダーを受け、話し合いをしながらオリジナルコーヒーを作ってきたスキルを生かし、アウトドアに特化する形で作った。これができるのが『Leisure』の強み」と話す。
「いろいろな新しいことに挑戦したいとは前々から思っていた」と永塚さん。そんな中、昨夏にタレントのヒロミさんとオリジナルコーヒーを作ったことがブランド立ち上げの一つのきっかけになったという。
アウトドアでコーヒーを楽しんでいるヒロミさんを受け、「僕も趣味で登山をしているが、アウトドアギアでコーヒーの物は正直乏しい。大手ブランドから商品は出ているが、得てして高額。ハードルを上げ、いきなり高額なものにチャレンジするよりかは低価格でも良い物はある。コーヒー専門店としての知識を生かして、『これだったら始めるきっかけとして良いんじゃないか』とお薦めできる物を提供したいと思った」と永塚さん。「『珈琲倶楽部 田』としてではなく、ちゃんとアウトドアブランドとして立ち上げることで、お客さまから信頼を得られるのでは」とも。
今後もアウトドアに特化したコーヒー関連商品を取りそろえていく方針。「私たちは相談窓口みたいなもの。お客さまが外でコーヒーを飲む時に何が良いかという点から良い物を紹介していきたい」と意気込む。