八王子を拠点とするご当地アイドルユニット「8princess（エイト・プリンセス）」が9月18日、結成10周年記念のワンマンライブを八王子市生涯学習センター（通称＝クリエイトホール、八王子市東町）で行うことを明らかにした。

2月からは10周年企画の一環として、街の清掃活動を始めた

　中神璃子さん、清水めいさんの2人から成る「はちぷり」。2012（平成24）年8月に行われたオーディション「Scout For Eight Princess（スカウト・フォー・エイト・プリンセス）」をきっかけに結成し、今年で10周年となる。3月21日にライブハウス「MatchVox（マッチボックス）」（三崎町2）で行ったライブの場で、10周年記念ライブの開催を発表した。

　1月から10周年企画を展開しており、第1弾として「八王子をもっとみんなに知ってもらおう毎月オフ会」と銘打つイベントを始めた。1月・2月は新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止したが、3月はお好み焼き店「やまと」（元横山町2）で「八王子のソウルフード」をうたう「パンカツ」を味わう催しを行った。4月は富士森公園（台町）での花見を企画しており、1年間にわたって毎月イベントを行うという。

　2月からは第2弾企画として、「ごみの少ない街八王子をさらにごみのない街にしちゃおうクリーン作戦」と称し、ファンとともに街の清掃活動を始めた。平日昼間に行っているが、統括プロデューサーを務める鷹取直比斗さんは「『仕事の休み時間に手伝いに来た』と参加してくれる方もいて、すごくうれしい気持ちになる」と話す。

　今回のワンマンライブは、この10周年企画の第3弾と位置付ける。「はちぷり」にとっては、2020年夏にオリンパスホール八王子（現在のJ:COMホール八王子）で行う予定だった8周年のワンマンライブを、コロナ禍を受け中止した経緯があることから力を入れる。「今年は10周年という節目の年を迎えた。メンバーは2人になってしまったが、この逆境をばねにし、今まで以上に気合も脂も乗っている状態で、八王子で唯一無二、日本一のご当地アイドルである『8princess』を見せたい。ぜひたくさんの人に遊びに来てもらえるとうれしい」と鷹取さん。

　3月7日には新曲「MORE」をデジタルリリースした。「コロナ禍真っただ中で世の中がネガティブな雰囲気があり、われわれもメンバー卒業などが重なり、あまり良い雰囲気ではなかった。世間や自分たちに勇気を与えてくれる曲を作ろうと思った」と鷹取さん。清水さんが上京前から付けていたという「闇日記」を基に鷹取さんが作詞したといい、「歌詞に注目してほしい」と話す。

　現在でも新メンバーの募集を続けている「はちぷり」。「こんな世の中だからこそ、アイドルというエンターテインメントの力で八王子の皆さんを少しでも明るい気持ちにできたら」と鷹取さん。