八王子市が10月1日、地域循環バス「はちバス」の運行体制を再編する。
都のシルバーパス利用者向けに新たに「はちバス専用乗車券」を発行する
同バスは2003(平成15)年3月に運行を始めた。高齢者や障害者、妊婦などの外出を支援し、誰もが気軽に利用できる公共交通と位置付け、八王子市の委託を受けた西東京バス(八王子市明神町3)が八王子市内の交通空白地域を中心に運行している。
現在は、西八王子駅~東海大学八王子病院間の北部コース、川口町の「北の根東」~西八王子駅間の西部コース、片倉駅~日生団地間の東部コース、松子舞団地~高尾駅南口間の西南部コースの4路線を年中無休で運行している。全コースで運賃は初乗りが100円、上限が200円となっている。
現在の4コースのバス運行は、9月30日で終了する。10月からは3年間の実証実験として、新たに「西八王子・高尾循環」「元八王子・大楽寺・長房循環」「加住・川口循環」「大和田・中野循環」「南大沢・由木循環」「館町・みなみ野循環」「片倉・長沼循環」「西寺方・大楽寺循環」「中野・楢原・横川循環」「堀之内・松が谷循環」の10路線で運転を行う。運賃も見直し、一律200円(小学生・障害者は100円、未就学児無料)にする。
運行本数は1日当たり6本。運行日は路線ごとに異なり、月曜・水曜・金曜=「西八王子・高尾循環」「元八王子・大楽寺・長房循環」「加住・川口循環」「大和田・中野循環」「南大沢・由木循環」、火曜・木曜・土曜=「館町・みなみ野循環」「片倉・長沼循環」「西寺方・大楽寺循環」「中野・楢原・横川循環」「堀之内・松が谷循環」。日曜の運行は取りやめる。
現在は全ての路線で小型バスを使っているが、車両も見直す。「西八王子・高尾循環」「元八王子・大楽寺・長房循環」「館町・みなみ野循環」「片倉・長沼循環」は小型バスで運行し、それ以外のコースはワゴン車を使う。
八王子市は「地域公共交通を維持するため」として、停留所の更新や小型ノンステップバスの購入など「はちバス」の運行体制の再編のための費用を本年度予算に盛り込んだ。
初宿和夫八王子市長は2月の予算案発表で、「地域公共交通は必要なインフラ。地域公共交通が衰弱すると市民生活に支障が出る。暮らしにくい八王子は都市の魅力低下にもつながる。地域公共交通は維持、充実させていくべきものだが、バス運転手の不足などが現実に起こっているし、路線バスの減便も始まっている。その中でいかに『はちバス』が地域公共交通を担っていくべきかを考えた」と話した。
「今回、路線数を10に増やし運行本数も増やす。苦しい中でも市職員と事業者が調整に汗をかいて充実を図った。あらゆる努力をしてでも公共交通は維持、充実を図っていかなければならない重要なインフラ。運賃は一部値上げになるが、公共交通を維持していく努力は利用客にもご理解いただきたい」とも。
運賃は小型バスでは交通系ICカードか現金、ワゴン車では現金で支払う。10月から交通系ICカードに変更される「東京都シルバーパス」の利用者が「はちバス」を無料乗車する場合は、市が新たに発行する「はちバス専用乗車券」の提示が必要。