京王線の車両をモチーフにした日本酒「京王×日本酒 ICHI-GO-CAN」が8月10日、発売される。
各地の日本酒を缶入りにして販売している「ICHI-GO-CAN」
「ICHI-GO-CAN」はAgnavi(神奈川県茅ヶ崎市)が展開するブランド。各地の地酒を取りまとめ、日本酒を飲みきりサイズの1合(180ミリリットル)入り飲料缶として販売することで、酒蔵の魅力発信に取り組んでいる。今回は京王電鉄と連携し商品開発を行った。
純米吟醸の日本酒で、酒米には八王子の農家に生産委託したという酒造好適米「ひとごこち」と、八王子市高月地区で作られ「高月清流米」として親しまれている普通米「キヌヒカリ」を使った。八王子産のコメで造る純米吟醸酒「高尾の天狗(てんぐ)」を生産する舞姫(長野県諏訪市)が酒の製造を手がけた。缶のラベルのモチーフには、座席指定列車「京王ライナー」などで使われている5000系車両や、京王井の頭線で運行している1000系車両などを使った。
神奈川県が運営するオープンイノベーションプログラム「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」を通じた社会課題解決の取り組みとして商品開発を進めた。京王電鉄は「車両と京王沿線の地域をより身近に感じてもらいながら、親しみのあるデザインの一合缶で販売する」と説明。Agnaviの担当者は「本共創を通じて、日本酒をよりカジュアルに楽しむシーンの提供と、地域をより身近に感じられる仕掛けを行っていく」と話す。
価格は500円(税別)。東京近郊の京王ストア14店、キッチンコート11店、京王エクスプレス2店の全27店舗に加え、全国向けに「ICHI-GO-CAN」のウェブサイトでもオンライン販売を行う。オンライン販売の予約は今月10日12時に開始し、今月末より順次発送する。