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八王子に酒蔵「舞姫」のアンテナショップ たる生サーバーで日本酒提供

「蔵人舞姫」店内の様子

「蔵人舞姫」店内の様子

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 長野県上諏訪にある酒蔵「舞姫」の日本酒が味わえる飲食店「蔵人舞姫」(TEL 042-649-7942)が6月17日、八王子市中町にオープンした。

カウンター席からは酒瓶や食器、日本酒を入れたたる生サーバーなどを見ることができる

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 出店場所は、八王子駅北口近く、野猿街道の三崎町交差点側。店舗コンセプトは、旭町に店を構えていた居酒屋「山田町採り直 龍神丸市場」の飲食機能と、八王子産の酒米で造る純米吟醸酒「高尾の天狗(てんぐ)」の醸造元で知られる「舞姫」(長野県諏訪市)のアンテナショップ機能を集約。

 席数は、カウンター席、テーブル席、個室合わせて45席を用意。舞姫の酒の味わいを7つの言葉で表現し、日本酒初心者でも注文しやすいよう工夫を凝らす。中でも「高尾の天狗」などは「たる生酒」として、カウンターに設置したサーバーから器に注いで提供する。2週間たってもサーバーに酒が残っている場合は廃棄するなど、日本酒の鮮度にも力を入れているという。このほか、日本酒がおいしく味わえるよう、鎌倉清雅堂(神奈川県鎌倉市)が手掛けたスズ製のオリジナル酒器を使うなどこだわりを見せる。

 フードメニューは、八王子野菜を使った「信州みそ三種食べ比べ」(480円)、「高尾の天狗 酒米だんご 五平餅風」(390円)、「八王子高月TOKYO-Xの信州みそ漬け焼き」(1,280円)など。舞姫がある信州と、「龍神丸市場」が薦める岩手県山田町、八王子の3地域の特産品を生かした料理を提供する。テーブルには信州産のしょうゆや七味を常備する。

 店は「舞姫」をはじめ、「西仲」(八王子市元横山町1)、龍神丸市場を手掛けていた「開拓使」(明神町3)の3社がタッグを組み運営する。これまで八王子のまちおこしを狙って、地元農家とタッグを組み日本酒造りに関わってきた西仲の西仲鎌司社長は「蔵元をやっていて嫌なのが、日本酒が本来の味で飲まれていないこと。まず自分でアンテナショップを作って、蔵元でしか飲めない酒を出し、日本酒の価値を知ってもらうことで広めていきたい。特に食中酒としての日本酒を味わってもらいたい」と話す。

 西仲さんは「将来的には若い人や女性が来てもらえるような店にしたい」と意気込む。現在は新型コロナ対策のため席数を絞っていることもあり、大石龍也店長は「予約いただけるとベスト」と話す。

 営業時間は17時~22時。日曜定休。

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