佐渡島でトキを野生に戻す活動-東京工科大学、授業の一環で

ビオトープ作りの様子

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 東京工科大学(八王子市片倉町)は9月1日~13日の2週間、新潟・佐渡島でトキの野生復帰に向けた学生によるボランティア活動を行った。

 この活動はNPO法人「地域自立ソフトウェア連携機構」(新宿区)の協力で実施。2007年より毎年、夏休みシーズンに行っており今回で3回目となる。人工繁殖で育てたトキと人が共生できる環境を構築することを目的に、荒れた森や畑に手を入れ、動植物が生息しやすいよう環境を作る「ビオトープ作り」などを行う。

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 同大学ではボランティア活動に対して一定の単位を与えているが、「単位取得だけを目的にボランティア活動を行うと、実習先に迷惑をかけることがある」と同機構の高橋さんが講師となり、ボランティア活動への心構えなどを教える科目「ボランティアの理論と実践」を開講していた。そうした中、トキの野生復帰事業に携わる「トキの野生復帰連絡協議会」事務局長の竹田純一さんが講演。その場で、夏休みを使った佐渡島でのボランティア活動の提案があったという。

 「すぐにでも佐渡島でボランティア活動を行いたいという学生が現れた」と高橋さん。初回のボランティア活動は2007年8月に行われ、参加を希望した5人の学生が佐渡島へと渡り、ビオトープ作りなどの作業を行った。「5人の学生が学内に戻ってから佐渡島でのボランティア活動をPRしてくれたのかも」(同)。

 2回目に当たる昨年は40人の学生が参加を希望。「数人の参加を想定していた」という高橋さんにとってはうれしい誤算だった。「多くの学生が参加できるように日程を調整したが、最終的には21人の学生を佐渡島に連れていった」。活動の際には同大学の公式インターネット放送局「intebro(インテブロ)」も同行。その模様はインターネットを通じて配信した。

 今年は昨年よりも規模を拡大し、40人規模の活動を計画していたが、予想をはるかに上回る「150人を超える応募があった」という。このため、当初1週間だった予定を2週間に延長したうえで、今月1日~7日の第1期に男女合わせて39人の学生を、7日~13日の第2期に47人の学生を佐渡島へと渡らせることにした。昨年度の参加者9人も引き続き参加しているという。

佐渡島での滞在期間中はスコップや鍬(くわ)などを使って森や田畑をならすなど、トキが行き来しやすい環境を作り上げたほか、地元の調査活動も実施。家屋などを見学し、調査結果を発表した。また、期間中は自炊のため、炊事も学生たちで手分けして行う。

 参加した学生には同大学の「社会実習」として1単位を与る予定。

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