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工学院大学、ソーラーカーレース国内大会で総合3位 オリンパスはクラス優勝

工学院大学ソーラーチームは3位でレースを終えた

工学院大学ソーラーチームは3位でレースを終えた

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 秋田県大潟村で行われたソーラーカーレース「ワールド・グリーン・チャレンジ2024」で8月11日、工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「ソーラーチーム」が総合3位、オリンパス(石川町)社員らによるソーラーカーチーム「OLYMPUS RS」が同8位でレースを終えた。

工学院大学ソーラーチームは「Koga」でレースに参戦した

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 大潟村ソーラースポーツライン(秋田県大潟村)で行われた同レース。今月10日~12日の日程で行われる予定だったが、台風5号の東北地方への上陸に伴い悪天候が見込まれたことから、最終日の競技がキャンセルされ、11日までに日程が短縮された。ソーラーカー部門は「チャレンジャー」「クルーザー」「エンジョイ」「アドベンチャー」の4つのクラスから成り、1周の距離が25キロあるコースを走って、総走行距離を競う。

 工学院大学ソーラーチームは、昨秋、オーストラリアで行われた世界最大のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)」で走らせたソーラーカー「Koga(コーガ)」を本大会に合わせて調整し、チャレンジャークラスに参戦した。

 1日目は、昨年BWSCに参戦した「東海大学ソーラーカーチーム」、呉港高校の2チームと上位争いを展開。1位の東海大が17周、呉港高校、工学院大学はそれぞれ16周を走ったが、オーバータイムの差で工学院大学が3位となった。2日目も三つどもえの戦いとなったが、最終的に34周を走った東海大学が1位でレースを終え、グランドチャンピオンとなった。呉港高校、工学院大学は共に32周を走ったが、工学院大学がオーバータイムの合計が1ポイント上回ったため、3位でレースを終えた。

 昨年度を持って長年、チームを率いた同大機械システム工学科の濱根洋人教授が監督を引退し、本年度から全てを学生がになう形となった工学院大学。昨年のBWSCに参加し、現在はチームリーダーを務める工学院大学工学研究科修士1年のケンジ・グティエレス・ヒメネスさんは「学生だけで動くようになってから、それぞれ主体性を持ってやってきた。楽しいところがありながらも難しいところもあった」と話す。

 今回のレースの結果に「悔しい。ただ今回のレースは濱根先生が関わっていなかったこともあり、学生が大きく成長でき、経験もできた」とケンジさん。来年8月のBWSCを見据え、「前回の世界大会に出場し、チームのいいところ、直さなければいけないところを経験できた。今回、チームリーダーとして国内大会を終えて、まだ直さなければいけないところもあると感じた。来年の世界大会では優勝できるように、チームの育成や技術を磨いていきたい」と意気込みを述べた。

 「OLYMPUS RS」は、オリンパス技術開発センターの社員らで組織するチームで、「エンジョイ1」クラスに参戦した。オリジナルのソーラーカー「ORS-24」を使って、1日目は11周を走行。2日目も1日目と同じ11周を走ってクラス優勝、総合8位でレースを終えた。

 リーダーの山本武さんは「レースの大会日数は1日減ったが、全てのチームがイコール条件なので、大変だったことはない。むしろ荒天でのレースにならず非常に感謝している。トラブルなく走行できた」と話す。

 本大会に向け、モーターの改良やタイヤをバイク用のものからソーラーカー用のものに変えるなど調整した。「レース時のスピードにおける消費電力を大幅に減らすことができたが、電力が余り気味になってしまった。もう少し速度を出したかったが、ほぼ予定通りの走行はできた」と山本さん。電力が余ってしまった事を受け、設定速度を上げるなど既に来年に向けた改良を検討しているという。

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