八王子在住のイラストレーター・小楠アキコさんの個展「画家小楠アキコ ふり返る5年展」が2月10日まで、市内の大型家具店「村内ファニチャーアクセス 八王子本店」(八王子市左入町)のコミュニティースペースで開催されている。
小楠さんは大学時代にアメリカの文化や文学を専攻。1960年代から70年代にかけて駆けめぐったヒッピー・ムーブメントに魅了された。大学卒業後はイベント関連会社に就職したが思いは断ちきれず、東京デザイン専門学校イラストレーション科に入学。これまでに二科展受賞、学際デザイン大賞など数多くの賞を受賞しているほか、各地で個展を開くなど積極的に活動を行っている。
小楠さんが同店で個展を開くのは今回が初めて。「昨年10月、八王子川口生涯学習センターの『川口ギャラリー』で展示していたところ、たまたま講師で来ていた村内の会場担当者の目にとまりスカウトされた」と小楠さん。今回は昨年行われた「西会津国際芸術村公募展」で入選した作品「Love Parade」や二科展デザイン部で準入選した作品「ヒトと自然との融合」など、この5年間の作品40点を会場に持ち込んだ。「家具を買いにきたお客さまが館内に張られたポスターを見て、連日たくさんの方が訪れてくださっている」。
アクリル絵の具で描くその絵にはヒッピー文化の「ピースフル」な精神が宿っている。「『太陽神=おてんとうさま』の輝く中、人々が笑っている絵を描くことが今回のテーマ」と小楠さん。「わたしの描いた絵を見た皆さんが元気になって幸せな気分になっていただくことが目的」。展示を見た人の中には「気分が明るくなった、元気になった」と声をかけてくれる人もいるという。
会場では作品のポストカードを100円で販売。希望者には作品の販売も行っている。開催時間は11時~17時(最終日は16時まで)。