JR東日本、「さよなら中央線201系」第2弾-ラストランは10月に

30年の歴史に幕を下ろす中央線201系。写真は10月に引退するH7編成の青梅特快東京行き

30年の歴史に幕を下ろす中央線201系。写真は10月に引退するH7編成の青梅特快東京行き

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 JR東日本八王子支社(八王子市旭町)は7月1日から、現在行っている「さよなら中央線201系」キャンペーンの第2弾を始める。

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 201系は1979(昭和54)年に開発された通勤形電車。1981年(昭和56)年から1985(昭和60)年までの間に計1,018両が製造され、東京近郊では中央線のほか、青梅線や五日市線なども走り、「オレンジ色の電車」として親しまれてきた。同社では2006年より新型車両への切り替えを開始。五日市線、青梅線に関しては、既にすべての車両が引退している。現在、JR東日本管内で201系が走っているのは中央線、京葉線、外房線、東金線の4路線のみ。

 中央線では今年2月、「中央線201系・愛されて30周年キャンペーン」を実施。しかし、実際に路線を走る現役の車両としてはH4編成、H7編成の2編成を残すのみとなっていた。3月にはこの2編成も廃止すると発表。このうち、H4編成については今月20日、長野県・松本駅まで走った臨時列車「さよなら中央線201系 ラストラン山梨そして信州へ」をもって引退した。

 残るH7編成については当初、「今夏の引退」とその時期を明確にしていなかったが、今回、10月17日に決定。これに合わせてキャンペーンを再び行うことにした。「H4編成と同様、H7編成についても松本までのラストランを行う」と同社広報担当者。「最後となった中央線201系電車の勇姿をお楽しみいただきたい」とも。

 第1弾に引き続き、第2弾でもさまざまな旅行商品や催しを企画。8月2日から31日までの間は、立川駅構内「エキュート立川」(立川市)で「トレインフェスタ『Good-bye 中央線201系』」を行い、スタンプラリーや期間限定の記念商品の発売などを予定する。

 目玉の一つが8月22日に実施する「豊田車両センター中央線201系展示会」。同センターは豊田駅と八王子駅の間にあり、H7編成を含め、中央線を走る数多くの車両が所属している。当日は午前コースと午後コースの2回実施し、車両の見学や駅長の制服を着用しての撮影会、鉄道グッズの販売会などを開催。料金は、八王子・立川駅発で大人=3,000円、子ども=2,800円。定員は各回300人で、7月1日から応募を受け付ける。

 運転最終日となる10月17日には、H7編成で「ラストラン山梨そして信州へ」を再び運行。乗車客には記念乗車証や201系の方向幕を再現した記念グッズなども用意する。料金は豊田駅発が大人=1万5,000円、子ども=1万1,000円。定員は400人。9月1日から応募を受け付ける。

 キャンペーンは10月31日まで。

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