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首都大院生が「計画停電MAP」開発-東電の資料をビジュアル化

首都大学大学院生の高田さんらが開発した「計画停電MAP」

首都大学大学院生の高田さんらが開発した「計画停電MAP」

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 首都大学東京・渡邉英徳研究室(日野市旭が丘)に所属する大学院生が、東日本大震災による計画停電を受けて開発したサイト「計画停電MAP」が話題を呼んでいる。

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 計画停電が行われる各グループをGoogleマップ上に色分けして表示する同サイト。開発には同研究室修士課程1年の高田さんが中心となって取り組んだ。「今回の震災を受けて、自分でも何か社会的に意義のあることができないかと考えて制作を始めた」と高田さん。

 これまでに同研究室と多摩美術大学・中沢新一ゼミによるサイト「アースダイバーマップ Bis」の制作に参加した経験を持つ高田さん。同サイトではゼミを主宰する中沢新一さんの著書「アースダイバー」をベースに縄文時代の海や陸地などをGoogle Earth上に表現した。「マッシュアップ系地図コンテンツを制作してきた経緯もあり、住所のリストだけで仕組みがわかりづらい計画停電のグループ分け資料をビジュアル化する事で分かりやすい情報提供ができないかと考えた」という。

 開発を始めたのは3月14日の2時。高田さんに加え、学部4年生の北原さん、データのマッピング作業等に同大学の他学域の学生や外部の有志も参加する形で始まった。当初はGoogleマップの「マイマップ」に手動で配置していたが、「その過程で、自動でマッピングできる手法がわかったため、その方法に切り替えた」と高田さん。「開発段階で全ての情報が出そろっていなくても公開する」「デマとなり得る情報は掲載しない」「ツイッターなどのコミュニティーを活用する」の3点に配慮しながら開発を進めた。

 関東9県のすべてのデータを網羅したのはその日の15時。サイトを公開しながら改良を加え、今月20日に現在の形にたどり着いた。現在のサイトでは住宅地図や地図データの提供などを行う北海道地図(旭川市)などの協力も得たという。既にGPSを搭載している端末からグループ分けを参照することができるプログラムを有志からツイッター経由で受け取っており、今後はこれを実装する予定。

 日頃の更新作業について、高田さんは「有志で制作しているため、グループ分けの更新やその日の停電中止などの情報は東京電力が発表する資料やマスコミを通した報道でしか得る事ができない」と話す。計画停電に関する情報は随時、東京電力が発表しておりグループ分けも細かく修正されているが、「人力で情報を確認するしかない。私が細かくチェックしているという状況」と高田さん。「ただ、関わる人数が増加したので取りこぼしもなくなるのでは」とも。

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